ヘルプ・ボリュームのテストは、他のソフトウェア・プロダクトのテストと同じように重要です。テストを計画するのに役立つヒントをいくつか紹介します。
ヘルプ・ボリュームを表示して、すべてのハイパーリンクを試します。下線 (実線または破線) の付いたテキストは、すべてハイパーリンクです。また、ハイパーリンクになっているすべてのグラフィックもテストします。グラフィック・ハイパーリンクは、ハイパーリンクの印として、イメージの周りに (破線または実線の) 隅が開いている枠を使用しています。
アプリケーション固有のヘルプを記述していて JumpNewView、Man、AppDefined リンクのいずれかを指定した場合は、これらのリンクをアプリケーションからテストしなければなりません。これらのリンクを dthelpview を使ってテストしても、アプリケーション内から正しく動作する保証にはなりません。
特定のヘルプ・トピックへのアクセスに ID を使用するアプリケーション固有のヘルプを記述している場合、ID がヘルプ・ボリューム内で正しく確立されているかを調べる方法は 2 つあります。
アプリケーションを実行して、ユーザがするようにヘルプを要求してエントリ・ポイントを 1 つずつ確認します。これにより、アプリケーションが正しい ID を使用しているかも検査できます。
アプリケーションが (開発中で) まだ使用できない場合は、各 ID に対して dthelpview を実行することで各 ID をテストできます。
dthelpview -helpVolume volume.sdl -locationId id
id は、テストしたい位置 ID です。dthelpview が正しいトピックを表示していれば、その ID は大丈夫です。
ユーザは、ヘルプ・トピックを見つけるためにヘルプ・ボリュームの索引を検索したりブラウズしたりします。あいまいな用語や重複したエントリがないように、索引エントリを丁寧に検査してください。また、各索引エントリを選択して、表示されるトピックが最も適切な情報かをチェックしてください。
グラフィックが、カラー、グレースケール、白黒ディスプレイで表示可能なことを検査するために、物理的にアプリケーションをさまざまなディスプレイで表示します。
デスクトップが使用するカラーの数を変更して、他のディスプレイをシミュレートすることもできます。そのためには、スタイル・マネージャを開き、[色の数] を選択し、異なるカラー・オプションを選択します。
ヘルプ・ボリュームの開発中には、helptag.opt ファイルに onerror=go オプションを設定していると便利です。指定してある場合は、最終的にはこのオプションを削除してからソース・ファイルを処理し、エラーが 1 つも発生しないことを確認してください。