ヘルプ・システムは、アプリケーション・プログラマに対して、ヘルプ・ダイアログ・ボックスをすべての OSF/Motif アプリケーションに追加するプログラミング・ライブラリを提供します。
一般ヘルプ・ダイアログには、メニュー・バー、トピック・ツリー、ヘルプ・トピック表示領域があります。トピック・ツリーには、ヘルプ・ボリュームのトピックとサブトピックが表示されます。ユーザは、表示するトピックを選択したり、使用可能なトピックをブラウズしたり、トピックがヘルプ・ボリュームのどこにあるかを見つけるために、トピック・ツリーを使用します。
簡易ヘルプ・ダイアログには、トピック表示領域と、下部に 1 つ以上のダイアログ・ボタンがあります。
プログラミングの点から見ると、ユーザは、アプリケーション内の他の OSF/Motif ウィジェットと対話するのと同じようにヘルプ・ダイアログと対話します。2 種類のヘルプ・ダイアログ・ボックスは、 2 つの新しいウィジェット・クラス (DtHelpDialog と DtHelpQuickDialog) として定義されます。
ボリューム名、トピック ID などのほとんどのヘルプ・ウィンドウの属性は、ウィジェット・リソースとして処理されます。たとえば、新しいトピックを表示するには、DtNhelpVolume、DtNlocationId、DtNhelpType の各リソースを設定するために XtSetValues() 呼び出しを実行するだけです。詳細は、「ヘルプ・トピックの表示」を参照してください。
ヘルプ・システムをアプリケーションに統合するには、C プログラミング言語、OSF/Motif プログラマ・ツールキット、Xt イントリンシクス・ツールキットに関する実用的な知識が必要です。