共通デスクトップ環境 プログラマーズ・ガイド (国際化対応編)

フォント・リスト形式

XmFontList() データ型は次の要素に関連付けられた 1 つ以上のエントリを含むことができます。

XFontStruct

フォントの charset でエンコードされたテキスト (フォント・エンコード・テキスト) を描画するのに使用できる X フォント

XFontSet

ロケールでエンコードされたテキスト (ローカライズされたテキスト) を描画するのに使用できる XFontStruct フォントの集まり

次の形式は、文字列から XmFontList へのコンバータによって使用されます。

XmFontList    := <fontentry> {', 'fontentry}   

fontentry     := <fontname><fontid>
              | <baselist><fontsetid>   

baselist      := <fontname>{';'<fontname>}   

fontsetid     := ':'<string> | <defaultfontset>   

fontname      := <XLFD string>  

fontid        := '='<string> | <defaultfont>   

XLFD string   := XLFD 仕様を参照 
defaultfont   := NULL  
defaultfontset:= ':'NULL  
string        := 改行をのぞく ISO646IRV のすべての文字

XmFontList が指定された fontentry は、フォントかフォント・セットのいずれかを指定できます。どちらの場合も、コンパウンド・ストリング (XmString) 内のセグメントにより ID (fontid または fontsetid) が参照できます。

defaultfontdefaultfontset はいずれもデフォルトの fontentry を定義できますが、XmFontList 単位にデフォルトは 1 つだけしかありません。

XmFONTLIST_DEFAULT_TAG 識別子は、XmString が描画されるときに、常にデフォルトの fontentry を参照します。デフォルトの fontentry が指定されない場合は、最初の fontentry が描画に使用されます。

リソース・コンバータは、作成されたすべてのフォント・セットが同じロケールに関連付けられるように、単一のロケールで動作します。


注 -

実装によっては、ロケールのコード・セット名を、特別な charset ID (fontid または fontsetid) として XmFontList 文字列の中に確保します。このためアプリケーション開発者は、プラットフォーム間でポータブルなアプリケーションを作成したい場合は、コード・セット名を使用しないように注意してください。