共通デスクトップ環境 スタイル・ガイド

選択

デスクトップには、Motif における選択に関して、2 つの重要な変更点が組み込まれています。1 番目の変更点は、ユーザが中マウス・ボタンに「アジャスト」または「転送」機能を割り当てることができるということです。さらに、デスクトップでは 1 番目のマウス・ボタンにドラッグと選択の組み合わせを割り当てています。

3 ボタンのマウスでは、ボタン 2 は一般に BTransfer (または BSelect) 機能に使用されています。しかし、共通デスクトップ環境では、ユーザは環境設定を変更して、マウス・ボタン 2 を BAdjust 機能に使用できます。BAdjust は、複数選択モデルにおいて、要素の選択状態を切り替えるために使用できます。

以下のガイドラインでは、BAdjust の動作について説明します。

マウス・ベースの複数選択

必須 

i: 

アプリケーションが、複数選択モデルに従うコレクションを含んでいる場合、BTransfer ボタンが BAdjust として動作するように構成されていれば、BAdjust がサポートされ、BSelect と同じように動作する。 

必須 

j: 

複数選択を使用するコレクションでは、未選択の要素の上で BSelect または BAdjust をクリックすると、その要素が現在の選択に追加される。選択されている要素の上で BSelect または BAdjust をクリックすると、その要素が現在の選択から削除される。BSelect または BAdjust をクリックすると、位置カーソルがその要素に移動する。 

マウス・ベースの範囲選択

必須 

m: 

アプリケーションが、範囲選択モデルに従うコレクションを含んでいる場合、BTransfer ボタンが BAdjust として動作するように構成されていれば、BAdjust がサポートされ、[Shift] + BSelect と同じように動作する。 

必須 

n: 

範囲選択を使用するコレクションで、ユーザが [Shift] + BSelect または BAdjust を押したとき、アンカーは変更せれずに残り、拡張モデルの 1 つに基づいて選択の拡張範囲が決定される。 

 

 

再選択

拡張範囲は、最初に選択を行なったときと同じように、アンカーと現在のポインタ位置によって決定される。 

 

 

拡大のみ

選択は拡大することだけができる。拡張範囲は、アンカーと現在のポインタ位置によって決定されるが、その後、現在の選択を含むように拡大される。 

 

 

バランス・ビーム

現在の選択の中点にバランス・ポイントが定義される。ユーザがバランス・ポイントから見てアンカーの反対側で [Shift] + BSelect または BAdjust を押した場合、このモデルは再選択モデルと同じように動作する。ユーザがバランス・ポイントから見てアンカーと同じ側で [Shift] + BSelect または BAdjust を押したり、[Shift] によって修正されたナビゲーション・アクションを開始した場合、このモデルはアンカーを選択の反対側に移動した後に、再選択モデルと同じように動作する。 

 

 

ユーザが BSelect または BAdjust を離すと、アンカーは移動せず、拡張範囲の中のすべての要素が選択され、その外側のすべての要素の選択が解除される。 

マウス・ベースの不連続選択

必須 

o: 

不連続選択を使用するコレクションでは、BAdjust を使用して、不連続選択の範囲を拡張できる。拡張範囲は、BAdjust を範囲選択の拡張に使用するときとまったく同じように決定される。