共通デスクトップ環境 スタイル・ガイド

入力モデル

キーボード・フォーカス・モデル

 

n/a 

 

 

必須 

2-1: 

キーボード・フォーカスを持つことができるウィンドウは、一度に 1 つだけである。フォーカスを持っているウィンドウは強調表示される。キーボード・フォーカスを持っているウィンドウの中では、一度に 1 つのコンポーネントだけがフォーカスを持つ。 

キーボード・フォーカスは、キーボード・イベントを受け取る画面上のコンポーネントを決定する。この規則により、どのウィンドウとどのコンポーネントがフォーカスを持っているのかという点に関する混乱を避けることができる。 

必須 

2-2: 

アプリケーションがクリック・フォーカス・ポリシーを使用している場合、BSelect を押しても、フォーカスは移動不可能であったり、入力を受け付けないコンポーネントに移動しない。 

クリック・フォーカス・ポリシーでは、どのウィンドウまたはコンポーネントがキーボード・フォーカスを受け取るのかをユーザが明示的に選択しなければならない。一般に、ウィンドウまたはコンポーネントの上で BSelect を押すことにより、フォーカスをそこに移動する。ただし、このポリシーは、移動不可能であったり、入力を受け付けないコンポーネントにフォーカスを移動することをユーザに許可してはならない。 

必須 

2-3: 

アプリケーションがクリック・フォーカス・ポリシーを使用している場合、キーボード・フォーカスを持つコンポーネントは、位置カーソルによって強調表示される。 

ユーザは、アプリケーションを制御するためには、キーボード・フォーカスの位置を知る必要がある。 

入力デバイス・モデル

 

n/a 

 

 

 

必須 

2-4: 

アプリケーションは、キーボードだけを使用するユーザのための操作方式をサポートする。アプリケーションの機能は、すべてキーボードから利用できなければならない。 

一部のユーザはポインティング装置にアクセスすることがでない。これらのユーザは、アプリケーションのすべての機 能をキーボードからアクセスできなければならない。さらに、上級ユーザは、キーボードを使用して、一部の作業をポインティング装置を使う場合よりも速く実行できる。 

必須 

2-5: 

アプリケーションは、マウス・ボタンについて、次の割り当てを使用する。 

 

 

 

 

 

BSelect 

選択、起動、および位置カーソルの設定に使用される、一番左のボタン。ただし、左利きのユーザの場合は、一番右のボタンであることもある。 

 

 

 

 

 

BTransfer 

要素の移動とコピーに使用されるボタンで、ドラッグが選択と統合されていたり、マウス・ボタンの数が 3 つよりも少ない場合を除き、中央のマウス・ボタンになる。 

 

 

 

 

 

BMenu 

メニューのポップアップに使用されるボタンで、マウス・ボタンの数が 3 つよりも少ない場合を除き、一番右のボタンになる。ただし、左利きのユーザの場合は、一番左のボタンであることもある。マウス・ボタンが 1 個しかない場合、BMenu は [Alt] + BSelect に割り当てられる。 

 

 

 

 

 

これらの割り当ては、標準のマウス・ベースの操作に関して、アプリケーション間で一貫したインタフェースを保証する。 

必須 

2-6: 

ポインタのワープを無効にする方法をユーザに提供しない場合、アプリケーションはポインタをワープしない。 

ポインタ位置は、アプリケーションへの入力にのみ使用され、出力機能としては使用されない。アプリケーションがポインタの位置を変更することを、「ポインタをワープする」と呼ぶ。この動作はユーザにとって混乱の元であり、アプリケーションを制御しているという感覚を損なう。ポインタのワープは、絶対座標による位置のポインティング・デバイスのユーザにとっても問題を引き起こすことがある。 

必須 

a: 

Motif/共通デスクトップ環境の仮想キーに対応する機能を持っているコンポーネントやアプリケーションは、それらのキーをサポートしなければならない。 

これらの仮想キーが使用できる場合は、次に示すマッピングを必ず使用する。記述されている順序は、これらの機能をアプリケーションに実装する場合の重要度を示す。 

必須 

 

[ヘルプ] = [F1] 

[ヘルプ] キーを押すと、ウィンドウまたはステータス領域にヘルプ情報が表示される。

必須 

 

[属性] = [Control] + [I]

[属性] キーを押すと、オブジェクト固有の設定を行うためのダイアログ・ボックスが呼び出される。 

必須 

 

[元に戻す] = [Control] + [Z] 

[元に戻す] キーを押すと、最後に適用された操作の効果が取り消される。これは [元に戻す] の標準キー・マッピングである。 

オプション 

 

[元に戻す] = [Alt] + [Backspace]

これは [元に戻す] の二次キー・マッピングである。これは、以前のバージョンの Motif、Microsoft Windows、または OS/2 からの移行ユーザのために、[Control] + [Z] キーに加えてサポートされる。 

必須 

 

[カット] = [Control] + [X]

[カット] キーを押すと、選択されたオブジェクトが削除され、クリップボードに入れられる。これは [カット] の標準キー・マッピングである。 

オプション 

 

[カット] = [Shift] + [Delete]  

これは [カット] の二次キー・マッピングである。これは、以前のバージョンの Motif、Microsoft Windows、または OS/2 からの移行ユーザのために、[Control] + [X] キーに加えてサポートされる。 

必須 

 

[コピー] = [Control] + [C] 

[コピー] キーを押すと、選択されたオブジェクトのコピーがクリップボードに入れられる。これは [コピー] の標準キー・マッピングである。 

オプション 

 

[コピー] = [Control] + [Insert] 

これは [コピー] の二次キー・マッピングである。これは、以前のバージョンの Motif、Microsoft Windows、または OS/2 からの移行ユーザのために、[Control] + [C] キーに加えてサポートされる。 

必須 

 

[ペースト] = [Control] + [V] 

[ペースト] キーを押すと、クリップボードの内容が、選択された位置に取り込まれる。これは [ペースト] の標準キー・マッピングである。 

オプション 

 

[ペースト] = [Shift] + [Insert] 

これは [ペースト] の二次キー・マッピングである。これは、以前のバージョンの Motif、Microsoft Windows、または OS/2 からの移行ユーザのために、[Control] + [V] キーに加えてサポートされる。 

オプション 

 

[開く] = [Control] + [O] 

[開く] キーを押すと、オブジェクトが開かれる。これは一般にデフォルトのアクションである。 

オプション 

 

[中止] = [Control] + [S] 

[中止] キーを押すと、操作が取り消される。 

オプション 

 

[再実行] = [Control] + [A] 

[再実行] キーを押すと、最後の操作が繰り返される。 

オプション 

 

[印刷] = [Control] + [P]

[印刷] キーを押すと、印刷が開始される。 

オプション 

 

[保存] = [Control] + [S]

[保存] キーを押すと、現在のファイルが保存される。 

オプション 

 

[新規] = [Control] + [N] 

[新規] キーを押すと、新しいオブジェクトが作成される。