共通デスクトップ環境 スタイル・ガイド

アイコン・スタイル

アイコンにはあらゆるグラフィカル・スタイルが使用されます。最も初期の GUI の時代においては、単純な黒のアウトラインのスタイルが好まれていました。カラーが追加されるにつれ、黒い線の中にカラーを入れて、色の付いた本のようになりました。これは、特に白のバックグラウンドの上に置かれるときは、自然な描画スタイルだといえます。アイコンには写実的なものが多いですが、抽象的なものもあります。

図 4-9 カレンダ・アイコン。白黒のアウトライン・スタイル (左) とデスクトップのグレー・スタイル (右)

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デスクトップは、カラーの付いた中間調のバックグラウンドを普遍的に使用し、明るいシャドウと暗いシャドウの両方を使って、かなり現実的なイメージを作り出しています。読者も、この表現スタイルを研究してみてください。

図 4-10 デスクトップの 3 次元アイコンの例

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スタイルのもう 1 つの要素が、オブジェクトを描くときの視点です。共通デスクトップ環境は、図 4-10 に示すように、対象となるオブジェクトがプリンタのように 3 次元の物体である場合には、少し上から見た視点を使用します。アイコンはドラッグ&ドロップが可能であることがわかるように、3 次元的な感じが出るような処理を少しだけ加えるのが一番です。

図 4-11 共通デスクトップ環境スタイルに変換された XPM と XBM フォーマットのアウトライン・スタイル

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