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エッチングの外観の発展

エッチングは、アイコンをエッチングが施されている表面の一部に見せかける 1 つの手段です。アイコンのすべての部分が表面にエッチングされている必要はありません。選択的なエッチングを施して、オブジェクトのアンカーの一部をパネルの中に固定し、別の一部をパネルの上に置いたり、少しだけ飛び出しているように見せかけることもできます。

図 4-20 鉛筆を表面から突き出して、ページのアンカー処理を行う例

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たとえば、[ヘルプ] アイコンは、右側の本の下と横のトップシャドウ・カラーで作られたエッチングを取り除き、これを選択カラーのシャドウに置き換えています。これにより、1 冊の本が本棚から若干飛び出しているように見えます。プリンタ・アイコンでは用紙トレーが突き出しています。[スタイルマネージャ] アイコンでは、パレット、文字、およびマウスが、エッチングされたウィンドウ枠の上方にあります。[ファイルマネージャ] アイコンはさらに先に進んで、オープニングの端だけがエッチングされており、引き出しの前面と、そこから出ているフォルダは飛び出して、影さえも付いています。

原理としては、アートワークの中の何かをアンカー処理し、オブジェクトの 3 次元的な性質も強調することが重要です。アイコンの中の可変的な内容、たとえばプリンタ・ページや [メール・プログラム] アイコンのメール封筒などは、アンカー処理するべきではありません。