Solaris 共通デスクトップ環境 Motif への移行

OLIT ライブラリと Solaris Motif ライブラリの違い

Solaris Motif と OLIT では、ユーザインタフェース内でオブジェクトを操作するときに役立つ多数のルーチンをサポートしています。

OLIT ライブラリだけにあるルーチン

次の機能は、OLIT ライブラリに固有のものです。

Solaris Motif ライブラリだけにあるルーチン

次の機能は、Solaris Motif ライブラリに固有のものです。

ウィジェット

OLIT と Solaris Motif のツールキットは、類似する機能を持つ多数の共通ウィジェットとガジェットをサポートし、それぞれのツールキットではより固有の多数のウィジェットをサポートします。あるウィジェットが一方のツールキットには実装されているが他方には実装されていない場合は、実装されていないツールキット内で複数のウィジェットを使用すると同等のオブジェクトを構築できる場合が多いです。

表 5-4 は共通ウィジェット名と、各ツールキット内のそのウィジェットに対応する実際のクラス名を示します

表 5-4 共通ウィジェットのマッピング

OLIT のクラス名 

Solaris Motif のクラス名 

BulletinBoard

XmBulletinBoard 

DrawArea

XmDrawingArea

ExclusiveChoice + RectButtons

XmRowColumn + XmToggleButtons (ラジオボックス)

Form

XmForm

Manager

XmManager

MenuButton

DtMenuButton (OpenWindows 環境ではアクセスできない)

NoticeShell

XmDialogShell + XmMessageBox

AbbrevMenuButton

XmRowColumn (オプションメニュー)

PopupWindowShell

XmDialogShell

NonExclusiveRectButton

XmRowColumn + XmToggleButtons (チェックボックス)

PopupMenuShell

XmMenuShell

Primitive

XmPrimitive

OblongButton

XmPushButton

ControlArea

XmRowColumn

Scrollbar

XmScrollBar

ScrollingList

XmList + XmScrolledWindow

ScrolledWindow

XmScrolledWindow

Slider

XmScale

StaticText

XmLabel

TextEdit

XmText

TextField

XmTextField

RectButton

XmToggleButton

Solaris Motif に固有のウィジェット

この節では、Solaris Motif に固有のウィジェットについて簡単に説明します。


注 -

これらのウィジェットのうち、次のウィジェット以外は、OpenWindows 環境での Motif 開発にも使用できます。

DtTermDtEditorDtComboBoxDtSpinBoxDtMenuButton

libDtWidget ライブラリには DtComboBoxDtSpinBoxDtMenuButtonDtEditor ウィジェットが入っていて、次のライブラリに直接依存します。

OLIT に固有のウィジェット

この節では、OLIT に固有のウィジェットについて簡単に説明します。