Solaris 共通デスクトップ環境 Motif への移行

既存のコードの使用

この節では、Solaris CDE アプリケーションを開発するために使用または学習するコードが、Solaris CDE ソフトウェアからどのように提供されるかについて説明します。

GUI ビルダコード

AppBuilder または SunSoft Visual Workshop のような Motif GUI ビルダを使用すると、単純な Solaris CDE アプリケーションを構築できます。次に、そのアプリケーションからコードを生成し、コードの内容を調べてください。この方法により、Solaris Motif と CDE の機能をどのように使用するかを学習できます。

AppBuilder で使用できる機能が多くなるほど、生成されたコードに多数の Solaris CDE 機能を組み込むことができます。たとえば AppBuilder を使用して、オブジェクト属性を変更したり、接続を作成したり、アプリケーションフレームワークエディタを使用したりします。次に、コードを生成して検査します。このプロセスを順番に繰り返して、コードのバリエーションを生成し、そのコードを調べて学習します。

デモコード

Solaris CDE の開発環境には、アプリケーションの移植作業を大幅に軽減できるデモソースコードが含まれています。

/usr/dt/examples には、開発環境の各コンポーネントごとのデモディレクトリがあります。デモディレクトリには、そのコンポーネントの API を使用するプログラム例が入っています。デモコードを読んで、コンポーネントの動作をアプリケーションに組み込む方法を学習してください。デモコードからアプリケーションにコードをコピー&ペーストできます。

/usr/dt/examples/template ディレクトリには、基本的な統合機能と推奨する統合機能を構成する Solaris CDE コンポーネントのほとんどを統合するデモプログラムが入っています。このテンプレートデモは、Solaris CDE デスクトップと密接に統合された単純なアプリケーションの作成方法を具体的に示しています。