Solaris 共通デスクトップ環境 Motif への移行

整列

このアプリケーションの移植作業をユーザが終了することもできます。機能は失われず、GUI は現在 Motif に表示されています。ただし、次の 2 つの点を確認する必要があります。

CDE スタイルガイドラインを検討する

共通デスクトップ環境 スタイル・ガイド』では、アプリケーションに複数のメニューバーを配置することを強く推奨しています。また、「ファイル (File)」、「オプション (Options)」、「ヘルプ (Help)」のメニューが、標準では左から右に配置するとしています (他のメニューも標準と見なされますが、スナップショットアプリケーションには適用されません)。

整列後のバージョンでは、「ファイル (File)」メニューの下に「読み込み (Load)」、「保存 (Save)」、および「印刷 (Print)」ボタンが配置されています。これらは、典型的なファイル操作です。「秒読み中に警告音を出す (Beep During Countdown)」と「スナップ中にウィンドウを隠す (Hide Window During Capture)」はユーザが使用できるオプションなので、「オプション (Options)」メニューの下にあります。これらのチェックボックスのテキストは、画面上で大量のスペースを占めるので、この設計上の決定によってインタフェースがすっきりします。スタイルガイドラインに準拠するために、「ヘルプ (Help)」メニューが追加されています。

共通デスクトップ環境 スタイル・ガイド』では、アプリケーションの最下部にステータスが表示されるときにはいつも、そこにフッタメッセージを使用することを求めています。これは、スナップショットの GUI に追加されています。

Motif では、ドロップ領域のオブジェクトはサポートされていません。CDE ではドラッグソースオブジェクトがサポートされています。オブジェクトはラベル付きのカメラアイコンとして最終の GUI に表示されます。CDE スタイルガイドラインは、ドロップサポートが必要な場合、アプリケーションのメインウィンドウ内のどこにでもオブジェクトをドロップ可能にするコードを用意しなければならないことを示しています。

最後に、最下部の「スナップ (Snap)」ボタンが強調表示されるときは、ユーザがそのボタンではなく Return キーを押した場合のデフォルト値 (「スナップ (Snap)」と「表示 (View)」の間) であることを示します。

他の設計上の注意事項

スナップショットの GUI で、ラジオボタンが画面上で大量のスペースを占めます。CDE は、必要な画面スペースが少なく、同じ機能を持つ DtComboBox というウィジェットを提供します。「スナップ領域 (Snap Type)」と「遅延秒数 (Snap Delay)」のラジオボタンは、DtComboBox ウィジェットに置き換えられます。最も一般的に使用される値が、DtComboBox のデフォルトとして表示されます。

OpenWindows デスクトップ用のアプリケーションを開発する場合は、DtComboBox ウィジェットを使用できません。このウィジェットは、OpenWindows 開発環境の一部ではなく、CDE 開発環境の一部です。コンボ・ボックスにアクセスできなくても、人間工学、カスタマのニーズ、整合性などの問題に応じて、ラジオボックスを保持することもできます。

図 7-3 スナップショットの GUI を Motif に移植したもの (最終移植)

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