Solaris 共通デスクトップ環境 Motif への移行

フォント

OpenWindows 環境では、デフォルトのフォントタイプは Lucida です。これは CDE デスクトップでも同じなので、CDE ユーザにとっては OpenWindows デスクトップとのフォントスタイルの違いはわかりません。

OpenWindows 環境内のフォントには所有権を伴うフォント名が付いていますが、CDE では公開されています。すべての CDE フォント名は -dt- で始まり、すべての CDE プラットフォームで共通です。CDE と OpenWindows のフォントは、X11 XLFD フォント仕様に準拠しています。

OpenWindows 環境でも CDE 環境でも、アプリケーションがシステムフォントのデフォルト値を無効にすることはありません。このためユーザは、各自のデスクトップをカスタマイズできます。OpenWindows 環境では、「ワークスペースプロパティ」デスクトップアプリケーションからフォントのタイプとスタイルを選択できます。CDE では、スタイルマネージャからフォントサイズを選択できます。

OpenWindows 環境では、アプリケーションを実行するロケール用のフォントを指定する必要があります。CDE インタフェースフォントを使用すると、アプリケーションはすべてのロケールやデスクトップで同じように動作します。アプリケーションフォントを使用する場合は、従来どおりアジアロケール用のフォントを指定しなければなりません。

CDE フォントの別名 (エイリアス) は、/usr/dt/config/xfonts/<locale> にあります。この場合 <locale> は、該当するロケールのディレクトリです。スタイルマネージャが使用するデフォルトのフォントリソースは、/usr/dt/config/<locale>/sys.fonts に入っています。

CDE フォントの詳細は、『共通デスクトップ環境 プログラマ概要』と『Solaris 共通デスクトップ環境 プログラマーズ・ガイド』を参照してください。