この章では、次の項目について説明します。
Sun Microsystems では、Java Development Kit (JDKTM)から、Java の新しいバージョンのリリースを続けていますが、Netscape Navigator に付属した Java Runtime Environment ( JRE)は、バージョン 1.1.5 のままになっています。Solaris 用 Java Plug-in では、このギャップを埋めるため、Navigator のプラグインアーキテクチャを用いて最新の JRE を Navigator ユーザに配布しています。Java Plug-in 1.2 は JRE 1.2.1_03 をサポートします (Netscape Navigator 4.05 または同等のものを使用する必要があります)。システム要件の詳細については、「要件」を参照してください。
Java Plug-in を呼び出すには、Web ページに HTML <EMBED> タグを組み込みます。Navigator は、 <EMBED> タグを検出すると、Java Plug-in をロードし、Java Plug-in に付属の「外部」JRE の全機能を使用する Java アプレット、JavaBeans、および他のコンポーネントを起動させます。
Java Plug-in を使用した Web ページの更新に関する詳細は、HTML の仕様を参照してください。また、自動的に必要な変更を行うことができる Java Plug-in 1.2 の HTML Converter を、無償でダウンロードすることもできます。
Java Plug-in 1.2 の新機能は、以下のとおりです。
Solaris TMプラットフォーム上で稼動する Netscape Navigator に最適化。Sun の Java ソフトウェアグループが提供する他の Java Plug-in は、Microsoft Windows プラットフォームで稼動する Internet Explorer と Netscape Navigator の両方で使用可能な設計になっています。
Solaris 用に最適化された JRE 最新製品リリースが含まれる (JRE 1.2.1_03)。 その他のバージョンの Java Plug-in には JRE は含まれません。
Sun は、Java Plug-in 1.2 とともに 1.2.1_03 以前の JRE を使用する場合には、動作をサポートしません。
デフォルトでは、システムレベルでインストールされる。プラグインを中央に配置されたサーバにインストールできるため、すべてのユーザが NFS を経由してプラグインにアクセスできます。
同一マシンで、Java Plug-in 1.1.2 と共存できる (ただし異なる場所に)。他のバージョンでは、マシンにインストールできるのは 1 つの Java Plug-in だけです。
ネイティブスレッドの使用。 Java ソフトウェアの提供する Java Plug-in は、グリーンスレッドを使用します。Java マルチスレッド化の詳細は、「Java White Paper」を参照してください。
アプレットの印刷。Netscape バージョン4.5 または同等のものを使用して、アプレットを印刷できるようになりました。
Java Plug-in 1.2 には、次の特徴と利点があります。
JDK 1.2 のフルサポート - セキュリティモデル、Remote Method Invocation (RMI)、JavaBeans、署名付きアプレット、および Java Native Interface (JNI) などの JDK 1.2 の特徴と機能を十分活用したアプレットを実行できます。
Java Compatibility Kit (JCK) テストスイートへの完全な準拠 - JRE 1.2.1_03 は、JCK テストスイートに完全に準拠しています。
将来の発展にも対応可能な JDK アーキテクチャ - Java Plug-in のアーキテクチャによって、Sun は新たな JDK 機能を Solaris デスクトップにこれまで以上に素早く提供することが容易になりました。
プロキシのフルサポート- Navigator での自動および手動によるプロキシ設定をフルサポートします。サポートするプロトコルは、HTTPS (SSL)、FTP、および Gopher です。
Java Foundation Classes (JFC) 1.1 のサポート - Swing GUI コンポーネントを含む Java Foundation Classes 1.1 をサポートします。
更新された Java Plug-in コントロールパネル - 更新された Java Plug-in コントロールパネル (JFC 1.1 で記述) が含まれます。
Java Plug-in 1.2 では、以下のものはサポートしていません。
Java Plug-in 1.2 使用に必要なコンポーネントを、以下に示します。
JRE - Java Plug-in 1.2 では、デフォルトとして JRE 1.2.1_03 をとります。Sun は、Plug-in 1.2 とともに JRE 1.2.1_03 よりも前のバージョンを使用する場合には、動作をサポートしません。
更新された HTML - Java Plug-in の 1.2 より前のバージョンを使用して作業を行なった Web ページを修正する場合でも、Java Plug-in 1.2 を呼び出す場合は、<EMBED> タグを使用して Web ページを修正する必要があります。この場合、元の、変換されていない HTML を修正してください。<EMBED> タグを使用した Web ページの更新方法の詳細については、HTML 仕様を参照してください。また、Java Plug-in 1.2 HTML Converter を無償でダウンロードすることもできます。これを使用すれば、必要な変更を自動的に行うことができます。
ネットワーク - 高速インターネット接続に LAN (Ethernet) が直接接続されているか、28.8 ボー以上で動作するダイアルアップモデムを使用する必要があります。