この節では、状態データベースの複製をシステムから除去する方法について説明します。
状態データベースの複製をすべて除去することは可能ですが、実際にはメタデバイスがまだ構成されている間は除去してはなりません。状態データベースの複製をすべて除去すると、メタデバイスが動作不能になります。
状態データベースの複製のエントリを md.tab ファイルから除去しても、複製はシステムから削除されません。DiskSuite ツールを使用するか、metadb -d コマンドを実行してください。
前提条件 (「DiskSuite オブジェクトを除去するための前提条件」) を満たし、予備情報 (「状態データベースの複製を除去するための予備情報」) を読んだことを確認する。
MetaDB オブジェクトを、オブジェクトリストから「メタデバイスエディタ」ウィンドウのキャンバスにドラッグする。
削除する状態データベースの複製を、MetaDB オブジェクトからドラッグする。
選択したスライスを「メタデバイスエディタ」のキャンバスにドラッグします。
MetaDB オブジェクトの先頭の矩形内部をクリックし、「確定」をクリックする。
状態データベースの複製を含むスライスの状態が、「スライスブラウザ」ウィンドウ内で「未割り当て」に変化します。
スライスをキャンバスから移動させる。
MetaDB オブジェクトから外にドラッグされたスライスを選択し、「キャンバスから移動」をクリックします。スライスは「スライスブラウザ」に返されます。
コンフィグレーションログを表示して、MetaDB オブジェクトが確定されたことを確認する。
状態データベースの複製をすべて削除しようとすると、警告メッセージが表示されます。
「DiskSuite オブジェクトを除去するための前提条件」の前提条件と 「状態データベースの複製を除去するための予備情報」の予備情報をチェックしてから、-d オプション付きの metadb(1M) コマンドを使用して、状態データベースの複製を削除します。状態データベースの複製がもう不要であることを確認します。詳細については、metadb(1M) のマニュアルページを参照してください。
# metadb -d c0t2d0s0 c0t1d0s0 |
この例では、スライス /dev/dsk/c0t2d0s0 と /dev/dsk/c0t1d0s0 に置かれた、状態データベースの複製を 2 つ除去します。
# metadb -f -d c0t1d0s3 c4t1d0s3 |