Solstice DiskSuite 4.2.1 ユーザーズガイド

DiskSuite 設定の回復

/etc/lvm/md.cf ファイルは、ローカルディスクセット用の DiskSuite 設定のバックアップファイルです。設定を変更するたびに、md.cf ファイルは自動的に更新されます (ホットスペアリングを除く)。md.cf ファイルを直接編集しないでください。

システムがメタデバイスの状態データベース内に保存されていた情報を失った場合、その一方でメタデバイスの作成や変更が行われていない限り、md.cf ファイルを使用して、DiskSuite 設定を回復することができます。


注 -

md.cf ファイルは、アクティブなホットスペアに関する情報を保持しません。したがって、DiskSuite の設定が失われたときにホットスペアが使用されていた場合、ホットスペアを使用しているメタデバイスは、おそらく破壊されます。


md.cf ファイルを使用して DiskSuite 設定を回復する方法


注意 - 注意 -

この作業を行うのは、DiskSuite の設定が完全に失われた場合だけです。


  1. 状態データベースの複製を再作成する。

    状態データベースの複製の作成方法については、第 1 章「概要」を参照してください。

  2. /etc/lvm/md.tab ファイルのバックアップコピーを作成する。

  3. md.cf ファイルから md.tab ファイルに情報をコピーする。

  4. 新しい md.tab ファイルを編集して、次のように設定する。

    • すべてのミラーを 1 面のミラーにします。ミラーのサブミラーが同じサイズでない場合は、この 1 面のミラーには最も小さいサブミラーを使用します。さもなければ、データが失われる可能性があります。

    • デバイスの再初期化を防止するため、RAID5 メタデバイスを -k オプションで再作成します (このオプションの詳細は、metainit(1M) のマニュアルページを参照してください)。

  5. metainit(1M) コマンドを実行して、md.tab ファイルのエントリの構文をチェックする。


    # metainit -n -a
    
  6. md.tab ファイルのエントリの構文が正しいことを確認してから、 metainit(1M) コマンドを実行して、md.tab ファイルからホットスペア集合とメタデバイスを再作成する。


    # metainit -a
    
  7. metattach(1M) コマンドを実行して、1 面のミラーを多面のミラーとする。

  8. メタデバイス上のデータの妥当性をチェックする。