この作業は、状態データベースの複製を置くための未使用スライスがない場合に実行します。たとえ未使用スライスがない場合でも、swap パーティションの最後尾の領域を未使用スライス名に割り当てることによって、新しいスライス名を作成できます。
新しいスライスに対して領域を再割り当てする手法は、swap パーティションの場合にのみ実行できます。この操作をファイルシステムで行うと、そのファイルシステムのデータが失われます。
スーパーユーザーになってシステムを停止し、シングルユーザーモードでブートする。
# halt ... ok boot -s ... INIT: SINGLE USER MODE Type Ctrl-d to proceed with normal startup, (or give root password for system maintenance):<パスワードを入力> Entering System Maintenance Mode Mar 12 16:52:38 su: 'su root' succeeded for root on /dev/syscon Sun Microsystems Inc. SunOS 5.5 Generic November 1995 |
swap -l コマンドを使用して、システムのスワップ領域を識別する。
swapfile カラムの下には、起動されたスワップデバイスやファイルが一覧表示されます。
# swap -l swapfile dev swaplo blocks free /dev/dsk/c0t2d0s1 32,17 8 205624 192704 |
スワップをオフにし、swap に使用されているスライスが存在しないことを確認する。
# swap -d /dev/dsk/<スライス名> # swap -l |
format(1M) コマンド、fmthard(1M) コマンド、またはストレージマネージャを使用してディスクのパーティション再分割を行なってから、システムをリブートする。
swap スライスからシリンダを削除し、現在使用されていない新しいスライス名にそれらのシリンダを追加します。
システムに再びログインし、prtvtoc(1M) コマンドを使用することによって、この新しいスライスが存在することを確認する。
# prtvtoc /dev/rdsk/<スライス名> |
「初期状態データベースの複製を最初から作成する方法 (DiskSuite ツール)」の 手順 3 〜 手順 12 に従う。
「メタデバイス状態データベース情報」ウィンドウを使用して、swap のパーティション再分割によって作成したスライスに、状態データベースの複製を 3 つ作成します。
この例では、同じスライス上に状態データベースの複製を 3 つ備えた、確定済み MetaDB オブジェクトを示します。このオブジェクトは、1 つのスライスしか含まないにもかかわらず、3 つの状態データベースの複製を示していることに注目してください。これらの複製は、少なくとも 3 つのコントローラに分散されていないため、MetaDB オブジェクトの状態は「注意」です。