Solstice DiskSuite 4.2.1 ユーザーズガイド

ミラーとサブミラーの除去方法 (コマンド行)

この作業は、ルート (/)、swap/opt、または /usr であるファイルシステムを除いて、ミラーを使用する非 UFS アプリケーションや任意のファイルシステムに使用できます。これらのファイルシステムによって使用されるミラーを除去するには、「マウント解除不可能なファイルシステムをミラー化解除する方法 (コマンド行)」を参照してください。

この作業の手順を次に示します。

例 - ミラーを除去し、データをサブミラーに保存

「DiskSuite オブジェクトを除去するための前提条件」の前提条件と「ミラーを除去するための予備情報」の予備情報をチェックしてから、metadetach(1M) と metaclear(1M) のコマンドを使用して、メタデバイスを削除します。詳細については、metadetach(1M) と metaclear(1M) のマニュアルページを参照してください。


# metastat d2
d2: Mirror
    Submirror 0: d0
      State: Okay
    Submirror 1: d1
      State: Okay
...
# umount /news
# metadetach d2 d0
# metaclear d2
d2: Mirror is cleared
(/news がサブミラー d0 を参照するよう、/etc/vfstab ファイルを編集する)
# mount /news
# metaclear d1
d1: Concat/Stripe is cleared

この例では、マウントされたファイルシステムも含むミラー d2 を除去します。ミラーは、サブミラー d0d1 から構成されます。metastat コマンドは、両方のサブミラーが「Okay (正常)」状態であることを通知します。metadetach コマンドがサブミラー d0 をミラー d2 から切り離すためには、その前に、ファイルシステムがマウント解除されなければなりません。その後、ミラーが除去されます。

サブミラー d0 上のデータへのアクセスを続けるために、/etc/vfstab ファイル内のファイルシステムのエントリは、ミラーから連結 (サブミラー) d0 に変更されます。

サブミラー (連結) d0 を参照するよう /etc/vfstab ファイルを整理した後、ファイルシステムが再マウントされます (d0 に再マウントされます)。別のサブミラー d1 は、metaclear コマンドで除去されます。