Solstice DiskSuite 4.2.1 リファレンス

ミラーの再同期

ミラーの再同期とは、サブミラー障害やシステムクラッシュが発生した場合、サブミラーをオフラインにしてからオンラインに戻した場合、もしくは新しいサブミラーを追加した場合に、サブミラーから別のサブミラーに有効なデータをコピーする処理のことです。

ミラーの再同期の実行中も、ユーザーはミラーを読み書きできます。

ミラーの再同期は、すべてのサブミラーに (書き込みが進行中のデータを除いて) 同じデータを書き込むことによって、ミラーデータの有効性を保証するものです。


注 -

注 - ミラーの再同期は必須の作業で、省略することはできません。ミラーの再同期は自動的に実行されるため、手動で実行する必要はありません。


ミラー全体の再同期

ミラーに新しいサブミラーを接続 (追加) すると、別のサブミラーから新しいサブミラーにすべてのデータが自動的にコピーされます。ミラーの再同期が完了すると、新しいサブミラーが読み取り可能になります。サブミラーは、切断されるまで接続されたままになります。

再同期の実行中にシステムがクラッシュした場合には、システムがリブートして復旧してから、再同期が実行されます。

最適化されたミラーの再同期

システム障害後のリブート中や、オフラインになっていたサブミラーがオンラインに戻ったときには、DiskSuite は最適化されたミラーの再同期を実行します。メタデバイスドライバは、サブミラーの領域を管理しており、障害後にどの領域の同期が取れていないかを判断します。最適化された再同期は、同期が取れていない領域でのみ、データを再同期させます。リブート中にミラーを再同期させる順序 (パス番号) を指定したり、パス番号を 0 に設定することによってそのミラーの再同期を省略したりすることができます (「パス番号」を参照) 。


注意 - 注意 -

パス番号の 0 は、読み取り専用としてマウントされているミラーに対してのみ設定してください。


部分的なミラーの再同期

サブミラーを構成するスライスを交換すると、DiskSuite はデータの部分的な再同期を実行します。DiskSuite は、別のサブミラーで機能しているスライスから、新しいスライスにデータをコピーします。

パス番号

0 〜 9 のパス番号は、システムリブート中にミラーを再同期させる順序を指定します。デフォルトのパス番号は 1 です。パス番号が小さいミラーほど先に再同期されます。0 を指定すると、そのミラーの再同期は省略されます。パス番号の 0 は、読み取り専用としてマウントされているミラーに対してのみ設定してください。同じパス番号のミラーは同時に再同期されます。