ディスクセットには、次の形式で名前が付けられます。
/dev/md/setname
共有ディスクセット上のメタデバイスには、次の形式で名前が付けられます。
/dev/md/setname/{dsk | rdsk}/dnumber
setname はディスクセット名で、number はメタデバイス番号 (通常は 0 〜 127) です。
ホットスペア集合名は setname/hspxxx で、xxx は 000 〜 999 の数値です。
ローカルディスクセット上のメタデバイスには、DiskSuite の標準メタデバイス命名規則が適用されます (表 1-4 を参照) 。
ディスクセットの最大数は 32 個 (デフォルトは 4 個) です。実際の共有ディスクセット数は、構成値より 1 つ少なくなります (ローカルディスクセットの分を差し引くため) 。
現時点では、ディスクセットは SPARCstorage Array ドライブでのみサポートされています。SCSI ドライブではサポートされていません。
ディスクセットを構成しているドライブの過半数が動作していないとディスクセットはアクセス不能になるため、3 つ以上の SPARCstorage Array を使用してください。
共有ディスクに接続されている 2 つのホストは、「対称的」でなければなりません。共有ディスクドライブも同じでなければなりません (次の項目を参照してください) 。
共有ディスクドライブには、両方のホストで同じデバイス番号 (c#t#d#) を付けなければなりません。ディスクドライブのメジャー/マイナー番号も同じでなければなりません。両方のホストでマイナー番号が異なっていると、ディスクセットにドライブを追加した時点で、 "drive c#t#d# is not common with host xxxx" というメッセージが表示されます。また、共有ディスクは、同じドライバ名 (ssd) を使用しなければなりません。ディスクセットで共有ディスクドライブを設定する方法については、『Solstice DiskSuite 4.2.1 ユーザーズガイド』を参照してください。
シングルホスト構成でもディスクセットはサポートされていますが、ディスクセットの「予約」と「解放」を手作業で行わなければなりません (「ディスクセットの管理」を参照) 。HA 以外の環境では、この操作は非常に面倒です。
x86 プラットフォームでのディスクセット
x86 プラットフォームでは、ディスクセットはサポートされていません。
ディスクセットを作成するには、root をグループ 14 に登録するか、各ホストの /.rhosts ファイルに他のホストを指定したエントリを作成する必要があります。
/etc/vfstab ファイルを介した、ディスクセットのメタデバイス上にあるファイルシステムのブート時のマウント
ディスクセットのメタデバイス上にあるファイルシステムを /etc/vfstab ファイルを介してブート時にマウントすることはできません。必要なディスクセット RPC デーモン (rpc.metad および rpc.metamhd) が、ブートプロセス中の (このようなマウントを行うために) 必要なタイミングで起動しないためです。また、リブート中にはディスクセットの所有権も失われます。