Sun Enterprise サーバー Alternate Pathing 2.3 ユーザーマニュアル

RAS 機能を最大限に引き出すデータベース配置

データベースを配置する最良の位置を決めるには、AP データベースを格納するディスク用入出力コントローラのホストとなるシステムボードを今後どのように使用するのかを考慮する必要があります。もしドメイン間でボードを切り替えるなどの理由で、頻繁にボードの切り離しを行う予定がある場合は、そのボードがホストになっているコントローラに接続しているディスクには、AP データベースを格納しない方が良いでしょう。さもないと、ボードを切り離すごとにデータベースが使用不能になるので、AP が書き込みを行おうとするたびにコンソールにエラーメッセージが表示されることになります。このことが重大な問題になることはありません。ボードはいつでも再接続可能で、また再接続すると古くなったデータベースはすぐに再同期されます。ただし他のドメインにボードを接続した場合は、データベース用に予約されているスライスに、接続したドメインによりデータが書き込まれる可能性があります。