Sun Enterprise 10000 Dynamic Reconfiguration ユーザーマニュアル

DR ドライバ障害

システムログおよび SSP アプリケーションに送信される DR ドライバ障害のリストを以下に示します。一般に、何がシステムログに送信され、何が SSP に送信されるかについては、デーモンおよび PSM エラーの説明を参照してください。


注 -

すべての DR ドライバ障害メッセージは、表に示す 3 つの推定される原因と関連があります。このため、どの障害メッセージの場合にも、対処方法は 1 つです。


表 A-3 記憶域割り当てエラーメッセージ

エラーメッセージ 

推定される原因 

対処方法 

DR: Error: initiate_attach: ioctl failed

 

DR: Error: complete_attach: ioctl failed

 

DR: Error: abort_attach: ioctl failed

 

DR: Error: get_cpu_info: ioctl failed

 

DR: Error: get_mem_config: ioctl failed

ioctl 障害 (つまり、DR デーモンが DR ドライバの使用時に検出した障害) は、次の異なる 3 つのレベルで発生します。 

 

最初のレベルは、DR デーモンと DR ドライバの対話が適切に行われない場合に、DR デーモン内で発生します。DR ドライバが見つからない場合は、/devices/pseudo ディレクトリに DR ドライバが存在しないか、ファイルのファイルのアクセス権が正しく設定されていないことが考えられます。また、DR デーモンがメモリーの破壊または資源の制限を検出する場合もあります。ioctl 障害メッセージに続き、Daemon (errno #error_number): error description の形式のメッセージが表示されます。

 

ioctl() 障害のコンテキスト (メッセージ内で、ioctl() の失敗部分の前にどの関数が実行されたか) は、エラーメッセージのテキストとともに、障害の対象を指し示します。エラー番号を使って ioctl(2) のマニュアルページの情報をチェックして、原因を識別します。該当するエラー番号に関する参照情報が ioctl(2) のマニュアルページに存在しない場合は、/usr/include/errno.h ヘッダファイルを使用することもできます。

 

DR: Error: get_mem_cost: ioctl failed

 

DR: Error: get_mem_drain: ioctl failed

 

DR: Error: update_attach: ioctl failed

 

DR: Error: ioctl failed, error draining resources

 

DR: Error: detach_board: UNCONFIGURE ioctl failed

 

DR: Error: detach_board: DISCONNECT ioctl failed

 

DR: Error: abort_detach: CANCEL ioctl failed

 

DR: Error: abort_detach: CONFIGURE ioctl failed

 

DR: Error: get_dr_state: ioctl failed

 

DR: Error: get_dr_status: ioctl failed

第 2 レベルは、DR ドライバのプラットフォーム非依存モジュール (PIM) 層内で発生します。ioctl 障害は、使用中の資源、障害の発生したシステムボード上の I/O デバイス、または PIM とプラットフォーム固有モジュール (PSM) 層との間で不正な通信が行われたことを示します。ioctl 障害メッセージに続いて、PIM メッセージが、PIM (error #errornumber): errno_description の形式で表示されます。

 

第 3 レベルは、PSM 層内で発生します。ioctl 障害は、使用中の資源、障害の発生したシステムボード上の I/O デバイス、メモリー切断障害、CPU 切断障害、または PSM ドライバの遭遇した内部障害を意味します。通常、エラーの説明には、障害の発生した特定の物理デバイス名、またはメモリーや CPU 切断障害の詳細な説明が含まれます。ioctl 障害メッセージに続き、PSM メッセージが PSM (error #errornumber): errno_description の形式で表示されます。

 

PSM 層で発生した障害の場合は、対応する errno 値は存在しません。PSM 障害メッセージはエラー番号を使用します。エラー番号に関する説明は、/usr/include/sys/sfdr.h ヘッダファイルを参照してください。

 

上記を参照。