Sun Enterprise 6x00、5x00、4x00、3x00 システム Dynamic Reconfiguration ユーザーマニュアル

制限事項

ハードウェア

ホットプラグのサポート

コンソールまたはコンソールログに次のメッセージが表示される場合、ご使用のハードウェアは DR に対応していません。このため、システムの電源が入っている間にハードウェアを取り外すことはできません。


Hot Plug not supported in this system 

ボードのサポート

DR は、現在すべてのタイプのボードで完全にサポートされているわけではありません。ただし、サポート対象は追加されています。最新情報は、購入先にお問い合わせください。

cfgadm による状態表示では以下のタイプのボードが表示されますが、DR が完全にサポートされていないボードもあります。

表 1-1 ボードタイプ

タイプ 

特徴 

CPU/メモリー 

CPU モジュール付きの CPU/メモリーボード 

メモリー 

CPU モジュールなしの CPU/メモリーボード 

ディスクボード 

ディスクドライブ付きのシステムボード 

タイプ 1 

SBus スロット 3 つのデュアル SBus 入出力ボード 

タイプ 2 

SBus スロット 2 つ、フレームバッファースロット 1 つの SBus-UPA 入出力ボード 

タイプ 3 

PCI カードアダプタスロット 2 つのデュアル PCI 入出力ボード 

タイプ 4 

SBus スロット 3 つの SOC+ SBus 入出力ボード 

タイプ 5 

SBus スロット 2 つ、フレームバッファースロット 1 つの SOC+ UPA 入出力ボード 

破損したボード


注意 - 注意 -

破損したボード (誤作動するボード) を使用すると、システムがクラッシュすることがあります。必ず正常に動作することが確認されているボードを使用してください。


切り離し不可能なボード

cfgadm -v による状態表示でボードが "non-detachable" と示された場合、そのボードを動的に再構成することはできません。現在、最小番号の CPU/メモリーボードがこれに該当します。ただし、将来的には、最小番号のボードについても DR がサポートされる予定です。

メモリーインタリーブ

現在、インタリーブ方式のメモリーを搭載したメモリーボードや CPU/メモリーボードを動的に再構成することはできません。ボードにインタリーブ方式のメモリーが搭載されているかどうかは、prtdiag または cfgadm コマンドで確認できます。

パーマネントメモリー

再配置不可能なメモリーを搭載した CPU/メモリーボードを動的に再構成することはできません。通常、このような CPU/メモリーボードはシステム内で 1 つだけで、cfgadm -v コマンドによる状態表示では、"PERMANENT" と示されます。

ファームウェア

DR 対応

マシンによっては、動的再構成を行うためにファームウェアのアップデートが必要になります。システムの起動時に表示されるシステムメッセージを参照してください。

古いバージョンの CPU PROM では、次のようなメッセージが表示されます。


Firmware does not support Dynamic Reconfiguration

最近のバージョンの CPU PROM では、表示されるメッセージは異なる可能性があります。

CPU/メモリーボードのファームウェア

Solaris 8 オペレーティング環境で DR を実行する際は、CPU/メモリーボードの PROM のアップグレードが必要な場合があります。CPU のアップグレードファームウェアの入手方法については、購入先にお問い合わせください。

ボードの PROM バージョンの確認方法については、「SPARC: PROM のバージョンの表示」を参照してください。

FC-AL ディスクアレイおよび内蔵ドライブのファームウェア

Sun StorEdge(TM) A5000 ディスクアレイ、または Sun Enterprise 3500 システムの内蔵 FC-AL ディスクのファームウェアは、ST19171FC 0413 以降のバージョンである必要があります。詳細は、購入先または担当営業にお問い合わせ下さい。