Sun Enterprise 6x00、5x00、4x00、3x00 システム Dynamic Reconfiguration ユーザーマニュアル

システムの再構成

ここでは、システムボードの構成または構成解除を終了した後でシステムを再構成する方法について説明します。

再構成が必要になる場合

現在のバージョンでは、以下の場合に、システム全体の再構成が必要になることがあります。

こうした制限は、今後のバージョンで解消される予定です。

入出力装置の再構成

再構成処理は、Solaris の再構成起動処理 (boot -r) と同じです。


drvconfig; devlinks; disks; ports; tapes;

ボードの構成後に再構成処理を実行すると、それまでシステムからは見えなかった装置パス名が /etc/path_to_inst ファイルに書き込まれます。また、同じパス名が /devices 階層にも追加され、それらの装置へのリンクが /dev ディレクトリに作成されます。

再構成中のディスクコントローラ番号の変更


注意 - 注意 -

ディスクコントローラ番号は、ディスクにアクセスするときに使用される /dev リンク名の一部になります。このため、再構成処理中にディスクコントローラ番号が変更された場合は、/dev リンク名も変更されます。/dev リンク名を使用するファイルシステムテーブルやソフトウェア (Solstice(TM) DiskSuite(TM) など) は、この変更の影響を受けます。/etc/vfstab ファイルを更新するとともに、/dev リンク名の変更のために必要となるその他の管理作業を行ってください。


ボードを構成解除または切り離した後で再構成処理を実行すると、そのボード上のすべてのディスクパーティションに対する /dev リンクが削除されます。その他のボードは、現在の番号付けを維持します。新たに装着されたボード上のディスクコントローラには、現在使用可能な最も小さい番号が disk(1M) によって割り当てられます。

disks(1m) ユーティリティーは、/devices ディレクトリツリーの下にある実際の特殊ディスク装置ファイルを指し示すシンボリックリンクを /dev/dsk および /dev/rdsk ディレクトリ内に作成します。これらのエントリの形式は /dev/dsk/cxtxdxsx です。

ディスクコントローラが搭載されたボードを取り外すと、disks(1m) ユーティリティーは、/dev/dsk および /dev/rdsk 内のエントリを検査する必要があります。これらのエントリには、取り外されたコントローラに接続されていたディスクの一覧があります。disks(1m) ユーティリティーは、切り離された装置に対する参照先が /dev/dsk および /dev/rdsk から削除されていることを検出します。この削除によって、論理コントローラ番号は再び使用することができるようになります。このコントローラ番号の再利用は、システムに追加されたディスクコントローラに予想外のコントローラ番号が割り当てられると、混乱を生じる可能性があります。