特記事項: Sun Enterprise 250 サーバー

auto-boot のオプション

OpenBoot には、auto-boot? というNVRAM 制御スイッチがあります。このスイッチは、リセット時にオペレーティングシステムを自動的に起動するかどうかを決定します。サンのハードウェアでは、このスイッチのデフォルト値は true です。

電源投入時の診断でシステムに問題があることが発見された場合、auto-boot? は無視され、ユーザーが手動で行わないかぎり、システムは起動しません。縮退起動では、この動作は明らかに適切でないため、Sun Enterprise 250 の OBP には、auto-boot-on-error? という別の NVRAM 制御スイッチも用意されています。このスイッチは、サブシステム障害が検出された場合にシステムに縮退起動を行わせるかどうかを制御します。縮退起動を有効にするには、auto-boot? および auto-boot-on-error? スイッチの両方を true に設定する必要があります。


ok setenv auto-boot-on-error? true


注 –

auto-boot-on-error? のデフォルト値は false です。このため、この設定を true にしないかぎり、システムが縮退起動を試みることはありません。また、縮退起動が有効であっても、致命的で回復不能なエラーが発生した場合は、システムが縮退起動を試みることはありません。致命的で回復不能なエラーの例として、システムの両方の CPU が無効になった場合 (POST または手動による優先指定の結果として) があります。