Ultra 450 システムは、UltraSPARC(TM) を基礎とする他のすべてのシステムと同様に、高速の UPA (Ultra Port Architecture) バスに基づいて設計されています。UPA バスは、CPU、入出力ブリッジ、フレームバッファー などの、マザーボード上の高速デバイスに対して最大で 32 個のポート ID アドレス (またはスロット) を提供する交換型システムバスです。ほとんどの Ultra システムでは、有効な UPA ポートは 3 〜 4 つですが、Ultra 450 システムは、以下のサブシステムに対して最大で 9 つの有効なポートを提供します。
表 2-1 有効なポート
デバイスの種類 |
UPA スロット |
物理的な実装形態 |
---|---|---|
CPU |
0 〜 3 |
差し込み式スロット × 4 |
UPA-PCI ブリッジ |
4、6、1f |
マザーボードに直付け |
UPA グラフィックスフレームバッファー |
1d、1e |
差し込み式スロット × 2 |
これらの 9 つのポート ID のプローブの順序はユーザーが制御することはできませんが、upa-port-skip-list NVRAM 変数を使用して、ポートをプローブ対象から除外することはできます。以下の例では、upa-port-skip-list 変数を使用して、UPA プローブリストから UPA-PCI ブリッジの 1 つと、主 UPA グラフィックスカードを除外しています。
ok setenv upa-port-skip-list 4,1d
この機能を使用することによって、差し込み式カードを物理的に取り外さずに、システムによるプローブ対象からそのデバイスを除外し、以降使用されないようにすることができます。この方法は、一時的な障害が発生したシステムで障害の発生したカードを特定する際に有用です。