SunVTS 4.0 テストリファレンスマニュアル

m64test のオプション

ダイアログボックスを表示するには、システムマップにあるテスト名を右クリックし、Test Parameter Options を選択します。システムマップにこのテスト名が表示されない場合は、グループツリーを展開すると表示される場合があります。展開しても表示されない場合は、このテストに合ったデバイスがシステムに含まれていない可能性があります。詳細は、『SunVTS 4.0 ユーザーマニュアル』を参照してください。

デフォルトでは、Frame Buffer Locking を除くすべてのテストオプションが有効になっています。

図 25-1 m64test のテストパラメタオプションダイアログボックス

Graphic

表 25-1 m64test のオプション

オプション 

説明 

Video Memory 

8、16、32、64 ビットと 64 バイト (ブロック) モードで M64 ビデオボードのオンスクリーンビデオメモリー (画面で確認できるメモリー部分) をテストします。このテストは、オンスクリーンビデオメモリーの各バイトに、書き込みと読み取りを行う 2 つのパスから構成されます。最初のパスでは、ランダムデータまたはコマンド行で指定されたデータを使用します。2 回目のパスでは、最初のパスで使用されたデータの 1 の補数を使用して、オンスクリーンビデオメモリーの各ビットがゼロ (電気的にはロー状態) と 1 (電気的にはハイ状態) でテストされるようにします。 

RAMDAC 

RAMDAC テストは、3 つの段階から構成されます。 

最初の段階では、単純な書き込みと読み取りパターンを使用して、RAMDAC CLUT (カラールックアップテーブル) の CLUT に不良なビットがないかどうかがテストされます。 

データパターンは以下のとおりです。 

  • ランダムデータ

  • 最初のデータパターンとして使用されたランダムデータの補数

  • データパターン 0101

  • データパターン 10101

第 2 段階では、4 種類のデータパターンを描いて、数秒ほど画面に表示したままにします。各パターンとともにシグニチャーがとられ、既知の正常なボードの対応するパターンで取得されたシグニチャーと比較されます。これにより、RAMDAC 内のすべてのデータパスが正しく機能していることが確認されます。 

 

4 種類のデータパターンは以下のとおりです。 

  • 赤のランプで画面の左上にカーソル

  • 青のランプで画面の右上にカーソル

  • 緑のランプで画面の左下にカーソル

  • グレーのランプで画面の右下にカーソル

第 3 段階では、300 回の割り込みを行って垂直帰線割り込みをテストします。 

Accelerator Port 

以下をすべてテストします。 

  • データパス (ソース: 固定カラー、ホストデータ、blit、固定パターン)

  • 算術論理演算装置 (ALU)

  • カラー比較装置

  • 基本式 (宛先: 線分、長方形)

  • モノクロ - カラー拡張ロジック

 

使用できるデータパスと ALU 関数、カラー比較関数を組み合わせて基本式が描かれ、データの組み合わせごとにシグニチャーをとって、既知の正常なボードの対応するデータの組み合わせで取得されたシグニチャーと比較されます。 

Frame Buffer Locking 

M64 がコンソールデバイスでない場合は、このオプションを無効に設定します。M64 がコンソールデバイスの場合は、デフォルトで有効になります。M64 がコンソールデバイスでない場合は、デフォルトで無効になります。