PCI と SBus の機能比較

バスの調停

SBus によるバスの調停では、調停と転送を並行して実行することができます。PCI によるバスの調停は、アクセスの応答時間を最小限にするために、タイムスロット単位ではなく、アクセス単位になっています。

SBus

複数の SBus のマスターがバスアクセスを要求した場合は、コントローラがいずれかの要求元にアクセスを許可します。マスターがデータ転送を実行している間に、並行して行われる調停は、隠れ調停と呼ばれます。

PCI

PCI の調停では、バスマスターがそれぞれのバスアクセスの調停を行う必要があります。

PCI の仕様では、PCI のバス調停方式が定義されていません。アービタは任意の方式を使用することができます。ただし、2.1 の仕様では、アービタが「公平な」アルゴリズムを実装し、デッドロックを防ぐことを義務付けています。