Solaris 8 ご使用にあたって (SPARC 版)

対話式インストール中に発生するバグ

対話式インストールで Solaris 8 のインストールを実行中に発生するバグの情報について説明します。

「媒体の指定」画面で、存在しない Solaris 8 Localizations CD が要求される (バグ ID: 4282513)

Solaris 8 SOFTWARE 1 of 2 CD から対話式インストールを行い、日本語環境をインストールする場合、「媒体の指定」画面で Solaris 8 Localizations CD の挿入を求めるメッセージが表示されます。しかし、Solaris 8 には Localization CD という名前の CD は存在しません。

回避方法:Solaris 8 Localizations は、Solaris 8 LANGUAGES を意味していますので、Solaris 8 LANGUAGES CD を挿入してください。

インストールの進捗を示すスケール表示が不正確 (バグ ID: 1266156)

Solaris ソフトウェアのインストール中であるにもかかわらず、「Solaris ソフトウェアのインストール - 実行中」のスケールがインストールの完了を示す場合があります。

スケールがインストールの完了を示した後も、インストールプログラムによってパッケージが追加されている可能性があるので、インストールが完了したかどうかをスケールの表示で判断しないでください。すべてのインストール処理が完了すると、プロンプト # が表示されます。

ファイルシステムの作成時に警告メッセージが出力されることがある (バグ ID: 4189127)

インストール中、ファイルシステムの作成時に、次のどちらかの警告メッセージが出力されることがあります。


Warning: inode blocks/cyl group (87) >= data blocks (63) in last cylinder group. This implies 1008 sector(s) cannot be allocated.  

Warning: 1 sector(s) in last cylinder unallocated  
この警告メッセージは、作成中のファイルシステムのサイズと使用しているディスク上の容量が等しくない場合に表示されます。この場合、ディスク上に、作成中のファイルシステムには取り込まれない未使用の領域ができます。この未使用のディスク領域は、他のファイルシステムに割り当てることはできません。

回避方法 : 警告メッセージは無視してください。警告メッセージが表示されても問題は発生しません。

パスに # が含まれていてもエラーにならない (バグ ID: 4294586)

Java プログラムのパスに # が含まれていると、プログラムを実行した時に次のようなメッセージが表示されます。


Exception in thread "main" java.lang.NoClassDefFoundErrorVolume Management (vold) sometimes uses a pound sign in a pathwhen creating directory names:     

回避方法 : # を削除してください。または Java インストールウィザードを使用しないでください。

メディアが入っていない Zip ドライブが接続されていると、演算例外が発生する (バグ ID: 4307035)

Zip ドライブが接続されていて、ドライブ中にディスクが挿入されていない場合、Solaris Web Start から演算例外が発生し、次のようなメッセージが表示されます。


Starting the Web Start 3.0 Solaris installer
./W00.findswap[1823]: 173 Arithmetic Exception
Could not get disk information.
Exiting

回避方法: システムをブートする前に Zip ドライブの接続を外すか、またはドライブに Zip ディスクを挿入してください。

Solaris 8 SOFTWARE 1 of 2 CD を使用した対話式インストールで DHCP を選択すると、インストールが失敗する (バグ ID: 4310705)

Solaris 8 SOFTWARE 1 of 2 CD を使用した対話式インストールを行うと、DHCP (Dynamic Host Configuration Protocol) を使用するシステム構成にするかどうかを選択するように求められます。そこで DHCP を使用するように選択すると、次のようなメッセージが表示されてインストールが失敗します。


The IP address previously set on the network interface is no longer available.
以下の方法でインストールする場合には、この問題は発生しません。

回避方法: インストール完了後に DHCP を使用するようにシステムを構成するか、Solaris Web Start を使用してインストールするか、ネットインストールサーバーを使用してシステムをインストールしてください。

[日本語環境のみ] 日本語端末からの tip(1) 接続によるインストールで、インストール画面が英語で表示 される (バグ ID: 4313411)

ヘッドレスシステムに日本語端末から tip(1) 接続によるインストールを行う場合、言語の選択画面で「Japanese」を選択すると端末タイプの選択画面は日本語で表示されますが、それ以降のすべてのインストール画面は英語で表示されます。

また、sysidcfg ファイルで system_locale に日本語ロケールを設定した場合、すべてのインストール画面は英語で表示されます。

回避方法 : インストール画面が英語で表示されるだけで、インストール後のシステムのデフォルトロケールは、インストール時に選択したロケールに設定されます。なお、シリアル端末のシステムにインストールする場合は、言語の選択画面で「English」を選択してください。