英語以外のロケールに関する注意事項およびバグ情報について説明します。
CDE 上で正しく動作しないデッドキー (現在位置の前進動作を伴わない文字) 組み合わせがあります。また、ギリシア語ロケールにおいて、カレンダ・マネージャで月の名前が正しく表示されません。
部分ロケールでカレンダ・マネージャを使用している時、拡張文字が正しく印刷されません。
en_US.UTF-8 のアラビア語入力モードで実行しているアプリケーションまたはウィンドウと、ar_EY.ISO8859-1 のアラビア語入力モードで実行しているアプリケーションまたはウィンドウとの間で、アラビア語テキストをカット&ペーストできません。
ヨーロッパ言語ロケールの CDE アプリケーションでマウスの右ボタンをクリックしても、Extras ドロップダウンメニューのメニューオプションが表示されません。
タイ語、アラビア語、ヘブライ語を入力するための CTL (Complex Text Language) サポートが、en_US.UTF-8 およびヨーロッパ言語の UTF-8 ロケールに実装されました。ただし、ja_JP.UTF-8、 ko.UTF-8 (ko_KR.UTF-8)、 zh.UTF-8 (zh_CH.UTF-8)、 zh_TW.UTF-8 ロケールでは実装されていません。
回避方法: CTL を使用するタイ語、アラビア語、ヘブライ語を入力する必要がある場合は、en_US.UTF-8 ロケールを使用してください。
ワークスペース・メニュー中にスマートカード・アプリケーションのメニューオプションがありますが、これを選択してもスマートカード・アプリケーションが起動されません。
スマートカード、AnswerBook2、Solaris PDA Sync、Printer Administrator、 ホットキーエディタの各アプリケーションは、一部のユーザーインタフェースやメッセージが英語で表示されます。
Solaris オペレーティング環境でのアラビア語サポートは、アラビア語コード ページ ISO8859-6 にもとづいています。一方 Microsoft Windows では、 Microsoft コードページ 1256 をサポートしています。dtmail を使用するときに Solaris オペレーティング環境と Microsoft Windows の 間で文字列を交換できるようにするためには、コードページ変換を行う必要があります。
ギリシア語ロケールでは、AdiminToolTM のユーザーの追加、削除、変更を行う画面が空白で表示されます。
回避方法: スーパーユーザーになって、以下のようにファイルをコピーしてください。
% cp /usr/openwin/lib/locale/C/app-defaults/Admin /usr/openwin/lib/locale/el_GR.ISO8859-7/app-defaults/Admin |
フォントダウンローダをイタリア語ロケールで使用している場合、「Add Printer」 ダイアログ中の「Add」ボタンと「Cancel」ボタンに相当するボタンが「A ...」と表示されます。
正しくは、左側のボタンが「Aggiungi」(Add) ボタンで、右側のボタンが「Annulla」(Cancel) ボタンです。
次の表に、Sun の Solaris アラビア語キーボードと、Microsoft のアラビア語キーボードの相違を示します。
キー |
Sun キーボードの配列 |
Microsoft キーボードの配列 |
---|---|---|
T |
T |
下にハムザ記号が付いているアラビア文字 Lam_alef |
U |
U |
' (右単一引用符) |
I |
I |
アラビア文字の乗算記号 |
O |
O |
アラビア文字の除算記号 |
A |
; |
アラビア文字 Kasra |
S |
S |
アラビア文字 Kasratan |
Z |
Z |
‾ (チルド記号) |
X |
X |
アラビア文字 Sukun |
C |
アラビア文字 Kasratan |
{ (左大括弧) |
V |
アラビア文字 Kasra |
} (右大括弧) |
M |
Sukun |
単一下方引用符 |
< |
< |
アラビア文字のカンマ |
ISO8859-1 ロケール以外のロケールで、フォントダウンローダを使用して印刷をするには、次の手順を実行してください。
共通デスクトップ環境 (CDE) にログインします。
コマンド行で fdl と入力して、フォントダウンローダを起動します。
[プリンタ] メニューから [追加] を選択して、プリンタを指定します。
[ダウンロード] メニューから [Font Bundle] を選択します。
印刷に必要なコードセットに応じて、指定したプリンタにフォントバンドルがダウンロードされます。
インストール時に Kerberos 設定が選択された場合のみ、SEAM は Solaris 8 オペレーティング環境のいくつかのリソースファイルを使用します。
UTF-8 ロケールで AltGr+E キーを押しても、 ユーロ通貨記号が生成されません。
回避方法: UTF-8 ロケールでユーロ通貨記号を入力するには、次の手順を実行してください。
[UTF-8 Input Mode Selection] ウィンドウで [Lookup] を選択します。
[Currency Symbols] を選択します。
ユーロ通貨記号を選択します。
ギリシア語ロケールでは、コンソールのプロンプトで dumpcs と入力し、次にユーロ通貨記号をコピー&ペーストしてください。
ヨーロッパ言語の UTF-8 ロケールで、ソートが正しく機能しません。
回避方法: フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、スウェーデン語の UTF-8 ロケールでソートを行う前に、LC_COLLATE 変数をその言語の IS08859-1 ロケールに設定してください。
# echo $LC_COLLATE > es_ES.UTF-8 # setenv LC_COLLATE es_ES.IS08859-1 |
上記のように LC_COLLATE 変数を設定後、ソートを行なってください。
16 進数モードで f キーを押すと、Functions が有効になり数値 F として機能しません。
回避方法: dtcalc 上で f キーをクリックしてください。