この章では、Solaris 8 6/00 リリースでオペレーティング環境に追加された新しい機能について説明します。
表 1-1 Solaris 8 の新規機能
説明 |
サポート開始リリース番号 |
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ボリューム管理の機能拡張 |
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リムーバルメディア管理が、DVD-ROM、Zip ドライブと Jaz ドライブ、CD-ROM、フロッピーディスクなどのリムーバルメディアを完全にサポートするようになりました。この機能の使い方については、第 2 章「リムーバブルメディアの管理機能の向上」を参照してください。 | 6/00 |
システム性能の機能拡張 |
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機能拡張されたディレクトリ名検索キャッシュ (DNLC) を使用すると、大規模なディレクトリ内のファイルにアクセスするときの性能が向上します。この機能の使い方については、「DNLC 機能の向上」を参照してください。 | 6/00 |
リソース管理の機能拡張 |
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アカウンティングの拡張によって、一般的なアカウンティングデータのグループを表す、新しい可変長の汎用アカウンティングファイル形式が導入されました。また、カーネルがさまざまなアカウンティングファイルに記録したリソースの使用状況を構成する機能も導入されました。この機能の使い方については、「アカウンティング機能の拡張」を参照してください。 |
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セキュリティ |
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Generic Security Service Application Programming Interface (GSS-API) は、セキュリティのフレームワークです。GSS-API を使用すると、アプリケーションは転送するデータを保護できます。GSS-API は認証、整合性、および機密性のサービスをアプリケーションに提供します。GSS-API を使用すると、各アプリケーションはセキュリティに関して全般的に「汎用」になります。つまり、どのような実際のプラットフォーム (Solaris など) やセキュリティ機構 (Kerberos など) が使用されるかを知る必要がありません。これは、GSS-API を使用するアプリケーションの移植性が高くなることを意味します。 詳細は、『GSS-API のプログラミング』を参照してください。 |
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インターネット |
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モバイル IP (Internet Protocol) を使用すると、モバイルコンピュータ (ラップトップ、無線通信など) 間で情報を転送できます。モバイルコンピュータは別のネットワークに場所を変更しても、モバイルコンピュータのホームネットワークを通じてアクセスおよび通信できます。モバイル IP の Solaris の実装では IPv4 だけがサポートされます。 詳細は、『モバイル IP の管理』を参照してください。 |
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アーリーアクセス |
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このリリースでは、アーリーアクセス (EA) ディレクトリにアーリーアクセスソフトウェアが含まれています。詳細は、Solaris 8 リリースの SOFTWARE 2 of 2 CD に含まれる各アーリーアクセスソフトウェアの README を参照してください。 |
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