モバイル IP の管理

Solaris モバイル IP 実装の概要

モビリティエージェントソフトウェアにはホームエージェントと外来エージェントの機能が組み込まれています。Solaris モバイル IP ソフトウェアではクライアントモバイルノードを提供していません。エージェント機能だけが提供されています。モビリティサポートのある各ネットワークは、このソフトウェアを実行している静的な (非モバイル) ホストを 1 つ以上持たなければなりません。次に示す RFC 機能がモバイル IP の Solaris 実装でサポートされています。

RFC 2002

(エージェントのみ) IP モビリティサポート

RFC 2003

IP 内 IP カプセル化

RFC 2794

IPv4 用モバイル IP ネットワークアクセス識別子拡張

基本モバイル IP プロトコル (RFC 2002) は、スケーラブルな鍵配布の問題を取り扱わず、鍵の配布として扱っています。Solaris モバイル IP ソフトウェアは、構成ファイルに指定された、手動で構成された鍵のみを使用します。

次に示す IETF ドラフトにある機能も、モバイル IP の Solaris 実装でサポートされています。

次の RFC 機能は、モバイル IP の Solaris 実装でサポートされていません。

RFC 1700

一般経路指定カプセル化

RFC 1701

一般経路指定カプセル化

RFC 2004

IP 内最小カプセル化

RFC 2344

モバイル IP 用逆トンネリング

さらに、モバイル IP の Solaris 実装では、マルチキャストまたはブロードキャストトラフィックの外部ネットワークを訪問しているモバイルノードへの転送をサポートしていません。

詳細は、mipagent(1M) のマニュアルページを参照してください。