Solaris 8 6/00 ご使用にあたって (SPARC 版)

Solaris Web Start 3.0 に関する注意事項とバグ情報

Solaris Web Start 3.0 を使用する場合のインストールに関する情報と問題について説明します。この節に記載されている問題は、Solaris 対話式インストールプログラムを使用するときには発生しません。

インストール Kiosk が DNS を正しく検索しない (バグ ID: 4318101)

Solaris 8 INSTALLATION (Multilingual) CD を使用して Solaris 8 オペレーティング環境をインストールする場合に、ネームサービスとして DNS を選択し、プロキシとしてホスト名を入力すると、インストール Kiosk が DNS を正しく検索しないため、ネットワーク接続を確立することができません。次のメッセージが表示されます。


Connection Failure

回避方法: インストール Kiosk が、プロキシサーバーの IP アドレスを解決できるようにするために、次の手順を行なってください。

  1. 端末エミュレータのウィンドウを開きます。

  2. nscd デーモンを起動して、Kiosk がプロキシサーバーの IP アドレスを解決できるようにします。


    # /usr/sbin/nscd
    

nscd デーモンについての詳細は、nscd(1M) のマニュアルページを参照してください。

この問題が発生しないようにするためには、ホスト名ではなく IP アドレスを HTTP プロキシとして入力してください。

ネットワークゲートウェイシステム上でシステム認識中に使用する代替ネットワークインタフェースを指定できない (バグ ID: 4302896)

ネットワークゲートウェイは、他のネットワークと通信するために使用されます。ゲートウェイシステムには複数のネットワークインタフェースアダプタが含まれており、各アダプタはそれぞれ異なるネットワークに接続します。

Solaris 8 6/00 INSTALLATION (Multilingual) CD を使用して Solaris 8 6/00 オペレーティング環境をゲートウェイシステムにインストールした場合、Solaris Web Start 3.0 は一次ネットワークインタフェースを使用してシステム情報を収集します。システムを認識するための情報を代替ネットワークインタフェースを使用して収集するように、Solaris Web Start 3.0 で指定することはできません。

回避方法: 一次ネットワークインタフェース以外のインタフェースを使用してシステム情報を収集するように指定するには、次のいずれかの方法を行なってください。

ディスクの選択を指示するメッセージ中に、インストールの終了を示す選択記号が表示されない (バグ ID: 4327403)

Solaris Web Start 3.0 で、次のようなディスクを選択するためのメッセージが表示されますが、インストールを終了するための選択記号がメッセージ中に表示されません。


以下のディスクがシステム上に見つかりました。

1) /dev/dsk/c0t0d0
2) /dev/dsk/c0t1d0

q) 終了

Solaris インストールプログラムソフトウェアを置くディスクを選択するか、
 を選択して Solaris Installer を終了してください。

回避方法:インストールを終了する場合は、「q」を選択してください。

Solaris Web Start 3.0 を使用して英語の AnswerBook ドキュメントをインストールする方法

英語の AnswerBook ドキュメントは、Solaris 8 DOCUMENTATION CD (英語 + ヨーロッパ言語版) に含まれており、アジア言語版の DOCUMENTATION CD には含まれていません。

英語の AnswerBook ドキュメントは、Solaris Web Start 3.0 のデフォルトインストールでインストールされます。カスタムインストールの場合は、「製品の選択」画面で「Solaris 8 Documentation European」の「European Collections for Solaris 8」が選択されている場合にインストールされます。

また、「Solaris 8 Documentation European」と「Solaris 8 Documentation Asian」の両方に「AnswerBook2 Documentation Server」が含まれていますが、どちらも同じものです。両方を選択してもインストールには問題ありませんが、どちらか一方が選択されていれば十分です。

Solaris 8 6/00 SOFTWARE 2 of 2 CD の挿入について

Solaris Web Start 3.0 は、選択したソフトウェアグループ、ロケール、製品に応じて必要な CD を挿入するように要求し、インストールを行います。

Solaris 8 6/00 SOFTWARE 2 of 2 CD には、「開発者システムサポート」以上のソフトウェアグループとアーリーアクセス・ソフトウェア (Appcert 2.1、Live Upgrade 1.0、DiskSuite 4.2.1、Solaris Management Console 2.0、SunScreen 3.1 Lite) が含まれています。

「開発者システムサポート」以上のソフトウェアグループおよび アーリーアクセス・ソフトウェアを選択した場合、Solaris Web Start 3.0 は、SOFTWARE 1 of 2 CD のインストールが完了すると SOFTWARE 2 of 2 CD を挿入するように要求します。その後、LANGUAGES CD や DOCUMENTATION CD をインストールした後に再度 SOFTWARE 2 of 2 CD を挿入するように要求します。これは、アーリーアクセス・ソフトウェアをインストールするためで、Solaris ソフトウェアをインストールするためではありません。メッセージに従って SOFTWARE 2 of 2 CD を挿入し、アーリーアクセス・ソフトウェアのインストールを行なってください。


注 -

Solaris 8 6/00 からアーリーアクセス・ソフトウェアに SunScreen 3.1 Lite が追加されましたが、Solaris Web Start 3.0 では SunScreen 3.1 Lite をインストールすることができません。SunScreen 3.1 Lite をインストールする場合は、Solaris 8 6/00 をインストールしたシステム上で、Solaris 8 6/00 SOFTWARE 2 of 2 CD に含まれているアーリーアクセス・ソフトウェア用の Solaris Web Start 2.1.0 (Solaris_8/EA/installer または Solaris_8/EA/products/SunScreen_3.1_Lite/installer) を使用してください。インストール前に、「日本語、フランス語、中国語 (簡体字) ロケールで SunScreen をインストールすると、不要な文字がメッセージ中に表示される (バグ ID: 4336336)」をお読みください。


Live Upgrade または Solaris Management Console のインストール画面の表示

Solaris Web Start 3.0 のインストールにおいて「製品の選択」画面で、Solaris 8 6/00 SOFTWARE 2 of 2 CD に含まれている Live Upgrade または Solaris Management Console を選択した場合、インストール画面の一部が英語で表示されます。

Live Upgrade または Solaris Management Console を、Solaris 8 6/00 SOFTWARE 2 of 2 CD のアーリーアクセス・ソフトウェア用の Solaris Web Start 2.1.0 (Solaris_8/EA/installer または Solaris_8/EA/products/<product_name>/installer) を使用してインストールする場合も、インストール画面の一部が英語で表示されます。