Solaris 8 6/00 ご使用にあたって (SPARC 版)

ATOK12

Solaris 8 で新しく提供される日本語入力システム ATOK12 に関する、注意事項とバグ情報について説明します。

[日本語環境のみ] ATOK12 がサポートするウインドウ環境

ATOK12 は、CDE (共通デスクトップ環境) での使用のみがサポートされています。OpenWindows 環境での使用はサポートされていません。OpenWindows 環境では、Wnn6、ATOK8、または cs00 を使用してください。

[日本語環境のみ] 修飾キーをロックしていると、ATOK パレットのメニューが表示されない (バグ ID: 4270090)

「Caps Lock」、「Num Lock」、「かな」のような修飾キーをロックしている場合、ATOK パレット上でメニューを表示することができません。

回避方法: 修飾キーのロックを解除してからメニューを表示してください。環境設定など ATOK パレット上にボタンのある機能については、ボタンを使用することによって、修飾キーをロックしたままでも起動できます。

[日本語環境のみ] ATOK12 の一部のコマンド行ユーティリティに関するマニュアルページが提供されていない

ATOK12 の一部として提供される以下の 2 つのコマンド行ユーティリティのマニュアルページが提供されていません。

回避方法:

[日本語環境のみ] コード入力と記号入力で日本語 EUC に基づいた区点を指定しても、ユーザー定義文字を正しく入力できない (バグ ID: 4339055)

コード入力と記号入力でコード体系として「区点」を選択し、日本語 EUC での領域割り当てに基づいた区点を指定しても、正しい文字が入力されません。たとえば、ユーザー定義文字領域の先頭の文字は日本語 EUC では JIS X 0208 の 85 区 1 点に相当するコード位置に割り当てられますが、85 区 1 点を指定してもその文字が入力されません。

回避方法: 区点を指定する際に、次の表の右端の値を区として指定してください。

 入力したい文字が属する区 日本語 EUC での割り当て 指定する区
 ユーザー定義文字 1 区 JIS X 0208 85 区 95 区
 ユーザー定義文字 2 区 JIS X 0208 86 区 96 区
   :    
 ユーザー定義文字 10 区 JIS X 0208 94 区 104 区
 ユーザー定義文字 11 区 JIS X 0212 85 区 105 区
 ユーザー定義文字 12 区 JIS X 0212 86 区 106 区
   :    
 ユーザー定義文字 20 区 JIS X 0212 94 区 114 区

[日本語環境のみ] Java 2 クライアントから ATOK12 使用する場合の制限事項とバグ情報

Java2 アプリケーションのデフォルト入力方式 (「システム入力方式」)

Java2 アプリケーションを起動した場合、デフォルトでは「システム入力方式」(プラットフォームの入力システム) を使用します。

今回の Solaris 8 リリース上で実行している場合は、実行環境によって、CDE または OpenWindows 上の X アプリケーションが使用するのと同様の方法で、日本語入力システムと接続します。したがって、ATOK12 (CDE の場合のみ)、Wnn6、ATOK8、cs00 のいずれかの、設定されている入力システムと接続します。

「ネットワーク入力方式」としての ATOK12 の使用

プラットフォームに依存せずに、直接 Java 2 実行環境が入力システムと接続する方式を「ネットワーク入力方式」といいます。今回の Solaris 8リリース に付属する Java2 実行環境を使用する場合に限り、今回の Solaris 8 リリースでは ATOK12 はネットワーク方式としても利用できます。この方式で使用するには、必要な設定や制限事項があります。以降の記述を参照してください。

Java2 アプリケーションから「ネットワーク入力方式」として ATOK12 を使用する場合、設定ファイルの作成が必要

この設定ファイルを用意してから Java2 アプリケーションを起動すると、ウィンドウのフレームから起動できるメニューで入力方式を選択できます。「ネットワーク入力方式」から「日本語」を選択すると、ATOK12 に接続します。

 ファイル名.iiimp
 ファイルを置くディレクトリ アプリケーションを使用するユーザーのホームディレクトリ
 内容 次の 2 行 :
  iiimp.server=iiimp://localhost
  iiimf.object.download=true

Java2 アプリケーションから「ネットワーク入力方式」として ATOK12 を使用する場合の制限事項

Java2 アプリケーションから「ネットワーク入力方式」として ATOK12 を使用する場合、X アプリケーションから使用する場合のバグ・制限に加えて、以下の表示に関するバグ・制限があります。

バグ・制限の内容は次のとおりです。