Sun フレームバッファー使用の手引き

カーソルの使用方法

Creator アクセラレータは、ハードウェアカーソルを備えています。このカーソルの画像は、ビデオ信号の出力に直接合成されます。一方、ソフトウェアカーソルは、フレームバッファーに描画され、以前のフレームバッファーの内容は一時的に保存されます。ソフトウェアカーソルは、ハードウェアカーソルと比較して、オーバーヘッドが発生しやすくなっています。ハードウェアカーソルでは、カーソルの動きに対する応答が最適化されています。

Creator のハードウェアカーソルの最大の大きさは、64 × 64 です。幅と高さが 64 以下のカーソルには、ハードウェアカーソルを使用してください。ハードウェアカーソルを使用するよう定義されていない場合は、カーソルはソフトウェアカーソルとして描画されます。

Creator アクセラレータのソフトウェアカーソルは、オーバーレイのプレーングループに描画されます。ソフトウェアカーソルは、オーバーレイウィンドウのピクセルに影響しますが、アンダーレイウィンドウのピクセルには影響しません。

X11 のカーソルは、クライアントのアプリケーションが要求する前景と背景の色を持っています。ハードウェアカーソルの色は要求した色と一致しますが、ソフトウェアカーソルの色は要求した色の近似色となる場合があります。


注 -

Solaris の Visual グラフィックスライブラリの制限事項により、ソフトウェアカーソルが適切に削除されない場合があります。この制限事項を回避するには、DGA グラブウィンドウ上のカーソルを強制的にハードウェアカーソルにしてください (ただし、カーソルの一部が表示されなくなる場合があります)。