Creator アクセラレータのデフォルトの画像がオーバーレイでないため、オーバーレイのウィンドウがオーバーライドリダイレクトでない場合には、問題が発生することがあります (たとえば、ウィンドウマネージャの装飾ウィンドウで囲まれる場合など)。Solaris でサポートしている olwm、mwm、dtwm などのウィンドウマネージャーでは、ツールキットのサブウィンドウが、デフォルト画像の装飾ウィンドウで囲まれています。これは、アプリケーション内で、ポップアップウィンドウにデフォルト以外の画像が指定されている場合も同様です。
たとえば、デフォルトの画像が 8 ビットのアンダーレイの疑似カラーの場合に、アプリケーションがツールキットに対し、ポップアップウィンドウを 8 ビットのオーバーレイの疑似カラー画像に置くように指定しても、ウィンドウマネージャはそのポップアップウィンドウを、8 ビットのアンダーレイの装飾ウィンドウで囲みます。このように、ポップアップウィンドウは、他のアンダーレイのウィンドウに悪影響を与えます。
この問題を回避する方法を以下に示します。
ウィンドウシステムを起動する前に以下のように入力して、デフォルトの画像をオーバーレイ画像に設定します。
# /usr/sbin/ffbconfig -defoverlay true |
オーバーレイ画像では、アンダーレイの 8 ビット画像と比較してカラーマップのエントリ数が少なく、デフォルトのカラーマップをすぐに使い切ってしまうため、カラーマップのフラッシュ現象が増加します。
アプリケーションを書き換えて、上書き・リダイレクトを確認するポップアップウィンドウを作成します。これらのウィンドウはツールキットを介さないで直接 Xlib 関数で管理します。