Sun Enterprise 10000 Domain 構成マニュアル

ドメインの IP アドレス

標準 TCP/IP (Transmission Control Protocol/Internet Protocol) ネットワークインタフェースでは、ドメインがインタフェースを使用して通信できるように IP アドレスが割り当てられている必要があります。IDN 接続を確立するには、一連のドメインに対して、ドメイン内からアクセスすると予想されるあらゆるアドレスやサブネットの中で一意の IP アドレスを割り当てることが必要です。これらの IP アドレスは、IDN 内のドメインが認識できれば十分です。特定のドメインを、IDN で接続された他のドメインと外部ホストとの間のルーターとして使用する場合は、Sun Enterprise 10000 が常駐するネットワーク構成を考慮して IP アドレスを選択してください。通常、各論理 IDN インタフェースは、それぞれ別の IP サブネットとして構成されます。IDN ソフトウェアは、IDN メンバードメインと IP アドレス間の関連付けを行わないので、ネットワーク環境に適したどの IP アドレスでも自由に選択することができます。割り当てられた IP アドレスに対応するホスト名は、/etc/hostname.idnX ファイル (idnX は特定の IP アドレスが割り当てられている論理 ID インタフェースを表します) に入力することができます。これによって、ドメインの起動時にネットワークを自動的に起動することができます。

IDN ドライバを使用可能にし、ドメインが IDN のメンバーになることを許可するには、少なくとも 1 つの /etc/hostname.idnX ファイルを作成しておく必要があります。これによって、ドメインの起動時に IDN ドライバが自動的に読み込まれます。IDN ドライバが読み込まれた後にだけ SSP はそのドメインを IDN の候補として認識します。


注 -

デフォルトでは、idn0idn7 の 8 つの論理インタフェースを作成可能です。この値は、IDN の調整可能なパラメタおよび idn.conf(4) ファイルを使用して、最大 32 (idn0idn31) に変更することができます。同一の IDN サブネット上では、有効な同じ idnX インタフェースを備えたドメイン同士だけが通信できます。