Sun Enterprise 10000 Domain 構成マニュアル

論理ネットワークインタフェースの自動アクティブ化

IDN の論理ネットワークインタフェース (たとえば、idn0idn1 など) は、従来のネットワークインタフェースカードのネットワークインタフェースと同じ方法で扱われます。IDN インタフェースはすべて、同じ物理リンクを使用しますが、各 IDN インタフェースは論理的に独立したネットワークインタフェースです。したがって、それぞれの IDN インタフェースには、ドメインを起動するときに自動ネットワーク plumb 処理を呼び出すための独自の /etc/hostname.idnX が必要になります。

/etc/hostname.idnX ファイルには、IDN インタフェースに関連するホスト名または IP アドレスのみが含まれます。idn0 が IDN の論理インタフェースである場合は、/etc/hostname.idnX/etc/hostname.idn0 になり、このファイルにはこの IDN インタフェースに関連付けられた一意のホスト名が入ります。

/etc/hostname.idnX ファイルの内容の詳細は『Sun Enterprise 10000 InterDomain Networks ユーザーマニュアル』を参照してください。また、TCP/IP の構成ファイルの詳細は、『TCP/IP とデータ通信』を参照してください。

論理ネットワークインタフェースの自動アクティブ化を有効にする

以下の手順を実行して、/etc/hostname.idnX ファイルを作成します。

  1. テキストエディタで新しいファイルを開きます。

  2. IDN 論理ネットワークインタフェースの名前または IP アドレスを入力します。

  3. ファイルを /etc/hostname.idnX として保存します。ここの X は、起動時にアクティブ化する IDN ドライバのインスタンスに対応します。

    IDN のメンバーであるドメインの場合は、SSP の domain_status(1M) コマンドで表示されるとおりに、起動時に、起動された他の IDN メンバーと自動的にリンクされます。Solaris の rc スクリプトは、/etc/hostname.idnX ファイルと連動して、IDN 上の論理ネットワークインタフェースを有効にします。これで IDN は、ドメイン間の標準 TCP/IP ネットワークとして使用可能になります。


    注 -

    IDN の自動リンクには、SSP が提供するサービスが必要です。SSP のイベント検出デーモンである edd(1M) が、ドメインの起動と、実際のリンクを行うための IDN イベントハンドラの実行を認識します。SSP 上の負荷によっては、起動イベントの認識、および IDN イベントハンドラのリンク処理に必要な時間に遅延が生じる場合があります。その結果、ドメインへの IDN リンクが完全に動作するようになる前に、ドメインの起動サイクルが完了することもあります。この遅延は、秒単位の値になることはありません。