Sun 周辺機器使用の手引き

cpio コマンド

cpio コマンドは、標準入力からファイル名を受け取り、それらのファイルを標準出力に書き出すことによって別のデバイスにファイルをコピーします。cpio は汎用コマンドですが、標準入力と標準出力を入出力先を変更する必要があります。cpioは、複数のボリューム (テープカートリッジ) を必要とするデータを扱うときに使用します。

例 1:

次の例は、/work という作業用ディレクトリと、そのサブディレクトリにあるすべてのファイルを、デバイスアドレス (またはデバイス名) が /dev/rmt/0 であるテープドライブにコピーする方法を示しています。


example# cd /work
example# ls -R | cpio -ocB > /dev/rmt/0

例 2:

次の例は、テープ上にあるファイルをハードディスクにコピーする方法を示しています。


example# cd /work
example# cpio -icdB < /dev/rmt/0


注 -

テープからハードディスクにファイルを取り出す (つまりコピーする) ときには、ハードディスクからテープにファイルをコピーしたときと同じブロック化因数を使用する必要があります。したがって、B オプションを指定する必要があります。