Sun フレームバッファー使用の手引き

afbconfig 画像フラグの画像表示形式リストへの影響

デフォルトの画像表示形式とその順序への影響

X サーバーの画像表示形式リストの順序は、必要に応じて afbconfig 画像フラグの 1 つ (linearorder、overlayorderexpvis、sov など) を使用して変更することができます。この節では、このような画像オプションの画像表示形式リストへの影響の概要を説明します。

afbconfig による変更をまったく行わない場合は、X サーバーの画像表示形式リストは、次の画像グループと順序に分類することができます。

デフォルトの画像表示形式は 8 ビット疑似カラー画像です。X サーバーの開始時の深さと、最初の 8 ビットオーバーレイ画像のそれぞれに合わせて、deflinear および defoverlay オプションを使用して、ポインタを最初の 8 または 24 ビットリニア画像を指すように変更することができます。linearorder および overlayorder フラグを使用して、同じ深さにある他の画像グループ の前に 8 ビット疑似カラーオーバーレイのグループ、 8 ビットリニアスタティックグレーのグループ、24 ビットリニアトゥルーカラーのグループ全体を置くことが可能です。たとえば、以下のように指定します。


# afbconfig -overlayorder first

この場合、画像表示形式リストは次のように並べ換えられます。

選択されたグループ中での画像インスタンス番号に対する影響

expvis フラグによって、次の画像グループの画像インスタンス番号を変更することができます。

expvis によって変更されるインスタンスの数は、モニターが単一解像度になっているか立体解像度になっているかによって異なります。単一解像度になっている場合に expvis が有効になると、画像表示形式の順番は保存されますが、上記の各グループ内には「ダブルバッファー機能」画像インスタンスが追加されます。立体解像度になっている場合は、「ダブルバッファー・立体機能」と「単一バッファー・立体機能」の 2 種類の画像インスタンスが追加されます。「ダブルバッファー機能」画像インスタンスがある場合は、常に「単一バッファー機能」の前に来ます。また、単一画像インスタンスは、常に立体画像インスタンスよりも前に来ます。

たとえば、立体解像度の場合に、以下のように指定します。


# afbconfig -overlayorder first -expvis enable

この場合、画像表示形式リストは次のようになります。


注 -

ダブルバッファー機能のオーバーレイ画像インスタンスはありません。


8 ビットオーバーレイグループへの SERVER_OVERLAY_VISUALS 属性と透過 SOV 画像表示形式の追加

sov オプションを有効にせずに使用可能なオーバーレイ画像形式は、透過性のない画像形式だけです。sov オプションの有効化によって、透過的 SOV 画像インスタンスを画像表示形式リストに、SERVER_OVERLAY_VISUALS 属性をルートウィンドウ属性に追加することができます。透過 SOV 画像インスタンスは、「8 ビット疑似カラーオーバーレイ」画像グループに属しています。SERVER_OVERLAY_VISUALS 属性は、その画像の ID、透過タイプ、透過値、その画面で使用可能なすべてのオーバーレイ画像を含んでいます。

たとえば、立体解像度になっている場合に、以下のコマンドを入力します。


# afbconfig -overlayorder first -expvis enable -sov enable

この場合、画像表示形式リストは次のようになります。

SERVER_OVERLAY_VISUALS 属性には、以下の情報が含まれます。


===========================================================
              SERVER OVERLAY VISUALS (SOV) Info 
===========================================================
No. of SOV visuals = 4
SOV #0,ID 0x36, TRANSPARENT_TYPE 0, VALUE   0, LAYER 1 
SOV #1,ID 0x37, TRANSPARENT_TYPE 0, VALUE   0, LAYER 1 
SOV #2,ID 0x38, TRANSPARENT_TYPE 1, VALUE 255, LAYER 1 
SOV #3,ID 0x39, TRANSPARENT_TYPE 1, VALUE 255, LAYER 1 
 
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