bpptest テストは、双方向パラレルポートの機能を検査します。SBus プリンタカードには、パラレルポートプリンタ用のプリンタポートと、SPARCprinterTM 用のプリンタポートがあります。
bpptest テストは、SBus プリンタカードからプリンタにデータパターンを転送することによって、SBus カードとパラレルポートが正しく機能しているかどうかを検査します。
SBus カードとプリンタが正しく機能している場合は、まず bpptest が正常に完了したことが SunVTS 状態ウィンドウに表示され、次に、プリンタに送信されたパターンが正しく印刷されます。
bpptest テストが正常に完了したということは、SBus の DMA 回路、プリンタ、デバイスドライバが正しく機能していることを示します。
大きな PostScriptTM ファイルやラスタファイルを印刷する場合は、プリンタに 2 MB 以上のメモリーが必要になることがあります。充分なメモリーがない場合は、1 ページ分の出力が 2 枚の用紙に印刷されることがあります。
bpptest を実行するには、SBus プリンタカードとデバイスドライバがインストールされている必要があります。プリンタは、双方向パラレルポートまたは SPARCprinter ポートに接続され、電源が投入されている必要があります。SBus カードにパラレルプリンタと SPARCprinter の両方が接続されている場合は、両方のデバイスを同時にテストすることができます。
SPARCstation 10 システム、SPARCstation LX システム、SPARCclassicTM システムでは、プリンタをオンボードパラレルポートに直接接続して、bpptest を実行することができます。
SPARCprinter ポートをテストする場合は、SPARCprinter の用紙トレーのマグネットを正しい用紙サイズに設定してください。詳細は、『SPARCprinter インストレーション & ユーザーズガイド』と用紙トレー横のラベルを参照してください。
ダイアログボックスを表示するには、システムマップにあるテスト名を右クリックし、Test Parameter Options を選択します。システムマップにこのテスト名が表示されない場合は、グループツリーを展開すると表示される場合があります。展開しても表示されない場合は、このテストに合ったデバイスがシステムに含まれていない可能性があります。詳細は、『SunVTS 4.1 ユーザーマニュアル』を参照してください。
bpptest は、接続テスト (Connection Test) と機能テスト (Functional Test) の両方のモードをサポートしています。
表 6-2 bpptest のテストモード
テストモード |
サポート |
説明 |
---|---|---|
接続テスト |
○ |
システムに双方向パラレルポートが設定されているかどうかを検査します。このモードで bpptest を実行した場合は、システムに双方向パラレルポートハードウェアが装備され、同時にこのハードウェア用のソフトウェアドライバがインストールされていて初めて、テストに通ったと判断されます。 |
機能テスト (オフライン) |
○ |
ポートがビジーの場合にエラーと記録されること以外は、オンラインモードでのテストと同じです。これは、機能テストモードで SunVTS のテストをする場合はすべての資源が使用可能であることが前提となっており、デバイスが使用できないということは障害が発生しているとみなされるためです。 |
機能テスト (オンライン) |
○ |
パラレルポート自体の機能、およびパラレルポートとホストメモリー間のパスの機能をテストします。このモードでは内部ループバックによるテストを実行し、ポートにプリンタが接続されている場合は、プリンタにテストパターンを送信します。 |
/opt/SUNWvts/bin/bpptest -o 標準引数 dev=デバイス名, access=writeonly|readonly,mode=モード,loop=disable|enable
表 6-3 bpptest のコマンド行構文
64 ビットのテストは、sparcv9 サブディレクトリに格納されています (/opt/SUNWvts/bin/sparcv9/テスト名)。このディレクトリにテストが存在しない場合は、そのテストは、32 ビットのテストとしてだけ実行することができます。詳細は、「32 ビットテストと 64 ビットテスト」を参照してください。