SunVTS 4.1 テストリファレンスマニュアル

enatest のオプション

ダイアログボックスを表示するには、システムマップにあるテスト名を右クリックし、Test Parameter Options を選択します。システムマップにこのテスト名が表示されない場合は、グループツリーを展開すると表示される場合があります。展開しても表示されない場合は、このテストに合ったデバイスがシステムに含まれていない可能性があります。詳細は、『SunVTS 4.1 ユーザーマニュアル』を参照してください。

図 15-1 enatest のテストパラメタオプションダイアログボックス

Graphic

表 15-3 enatest のオプション

オプション 

説明 

Enclosure Services Functional test 

(格納装置サービスに対する機能テスト) (全般的な説明) 

SES デバイスを使用して、格納装置内のデバイスに対していくつか制御動作を行い、それらの動作が正しく行われたかどうかを確認します。この機能テストは、以下の順序で行われます。 

  1. 制御動作を行います。

  2. 制御動作が成功したかどうかを確認します。

  3. 元の状態に戻します。

  4. 正しく元の状態に戻ったかどうかを確認します。

上記の動作のいずれかが失敗した場合は、テストは失敗します。 

 

このテストは、格納装置内のディスクとファンを対象にしています。 

Enclosure Services Functional test 

(格納装置サービスに対する機能テスト) (ディスクテストの詳細) 

  1. Control Operation (制御動作)-ディスクの各ポートを元の状態から切り替えます。すなわち、元々接続されていたポートをバイパスし、バイパスされていたポートを接続します。

  2. Verify Control Operation (制御動作の確認)-これは、2 つの方法で行われます。最初に、SES デバイスを使用して状態を読み取ることによって、ディスクポートの新しい状態を確認します。状態の変更が反映されていない場合は、テストは失敗します。次に、元々接続されていて、現在はバイパスされているポートを使用してディスクアクセスを試みます。この試みが成功した場合は、テストは失敗します。

  3. Restore State (状態の復元)-ポートを制御動作の前の状態に戻します。

  4. Verify Restore Operation (復元の確認)-これは、2 つの方法で行われます。最初に、SES デバイスを使用して状態を読み取ることによって、ディスクポートの新しい状態を確認します。状態の変更が反映されていない場合は、テストは失敗になります。次に再接続されたポートを使用してディスクアクセスを試みます。この試みが失敗した場合は、テストは失敗します。

Enclosure Services Functional Test 

(格納装置サービスに対する機能テスト) (ファンテストの詳細) 

  1. Control Operation (制御動作)-各ファンの速度を切り替えます。切り替えられる速度は、HIGH または LOW です。

  2. Verify Control Operation (制御動作の確認)-SES デバイスを使用して状態を読み取り、速度を比較します。この場合は、速度の切り替えに失敗しても、ファン速度を変更できなかったことを示す情報メッセージが表示されるだけで、テストが失敗することはありません。これは、周囲温度によってファン速度の変更が必要であったとしても、SES が変更要求を無視できるためです。

  3. Restore State (状態の復元)-ファンを元の速度に戻します。

  4. Verify Restore Operation (復元の確認)-これは、上記の Verify Control Operation (制御動作の確認) に似た処理です。