Solaris 8 のシステム管理 (追補)

vold を実行している状態で USB 大容量ストレージデバイスを管理する

Solaris 共通デスクトップ環境 (CDE) が実行されている場合は、USB リムーバブル大容量ストレージデバイスは、CDE ファイルマネージャのコンポーネントであるリムーバブルメディア・マネージャによって管理されます。CDE ファイルマネージャについての詳細は、dtfile(1) のマニュアルページを参照してください。


注 -

この節に記載されているマニュアルページを表示するには、MANPATH 変数に /usr/dt/man を含める必要があります。これらのコマンドを使用するには、パスに /usr/dt/bin を含め、さらに CDE を実行している必要があります。また、これらのコマンドをリモートで使用する場合は、DISPLAY 変数を設定する必要があります。


次の表に、リムーバブルメディア・マネージャが CDE 環境からストレージデバイスを管理する際に使用するコマンドを示します。

リムーバブルメディア・マネージャが使用するコマンド 

実行内容 

sdtmedia_format(1)

USB デバイスのフォーマットおよびラベル付けを行う 

sdtmedia_prop(1)

デバイスのプロパティを表示する  

sdtmedia_prot(1)

デバイスのアクセス権を変更する 

sdtmedia_slice(1)

デバイス上のスライスを作成または変更する 

USB デバイスのフォーマットが終了すると、通常は /rmdisk/label ディレクトリの下にマウントされます。リムーバブルストレージデバイスの構成についての詳細は、rmmount.conf(4) または vold.conf(4) のマニュアルページを参照してください。

以下の手順は、ボリューム管理を実行している状態で USB 大容量ストレージデバイスを管理する方法を示しています。デバイスノードは /vol/dev ディレクトリの下に作成されます。詳細は、scsa2usb(7D) のマニュアルページを参照してください。以下の手順では、ホットプラグ可能な USB 大容量ストレージデバイスを追加および取り外す方法についても記載しています。デバイスのホットプラグとは、オペレーティングシステムをシャットダウンすることなくあるいはシステムの電源を切ることなく、デバイスを追加したり取り外したりすることを指します。