Solaris 8 のソフトウェア開発 (追補)

タイプ DL_ETHER : Ethernet V2 および ISO 8802-3 (IEEE 802.3)

タイプとして DL_ETHER が指定されたデバイスについては、GLD は Ethernet V2 と ISO 8802-3 (IEEE 802.3) の両方のパケット処理をサポートします。Ethernet V2 によって、データリンクサービスのユーザーは、プロバイダのプロトコルを特に知らなくても、さまざまな適合するデータリンクサービスプロバイダにアクセスして利用することができます。サービスアクセスポイント (SAP) は、ユーザーがサービスプロバイダと通信するときに通過するポイントです。

0 〜 255 の範囲の SAP 値と結合された Stream は、ユーザーが 8802-3 モードの使用を求めていることを示します。DL_BIND_REQ の SAP フィールド値がこの範囲内にある場合、GLD はその Stream の各後続の DL_UNITDATA_REQ メッセージ長 (14 バイトのメディアアクセス制御 (MAC) ヘッダーは含まない) を計算し、MAC フレームのヘッダーの type フィールドにその長さの 8802-3 フレームを送信します。この長さは 1500 を超えてはなりません。

0 〜 1500 の範囲の type フィールドを持つメディアから受信されたフレームはすべて、8802-3 フレームとみなされ、8802-3 モードのオープンなすべての Stream (0 〜 255 の範囲の SAP 値に結合された Stream) にルーティングされます。8802-3 モードの Stream が複数ある場合、着信フレームがコピーされて、該当するそれぞれの Stream にルーティングされます。

1500 より大きい SAP 値 (Ethernet V2 モード) と結合された Stream は、Ethernet MAC ヘッダーの type 値が、Stream と結合された SAP 値と正確に一致する着信パケットを受信します。