Solaris 8 のインストール全般に関する注意事項とバグ情報を説明します。
SunScreen 3.1 Lite のインストールにおいて、「SunScreen 3.1 Lite is Early Access Software」という画面が表示され、以下のメッセージが含まれています。
This software is offered for evaluation purposes only and is not recommended or intended for commercial, production, or any non-trial deployment or use. Sun's product warranties do not extend to this software. |
また、SunScreen 3.1 Lite は Solaris_8/EA/products ディレクトリに含まれていますが、SunScreen は正式サポート製品ですので、上記インストール画面のメッセージは無視してください。
SunScreen 3.1 Lite のインストールにおいて、日本語、フランス語、中国語 (簡体字) のいずれかのロケールで、Solaris 8 SOFTWARE 2 of 2 CD に含まれている Solaris Web Start 2.1.0 (Solaris_8/EA/installer または Solaris_8/EA/products/SunScreen_3.1_Lite/installer) を起動すると、英語で表示されるメッセージがありますが、そのメッセージの先頭に「XX_」、末尾に「_XX」という不要な文字が表示されます。
例:ja ロケールで installer を起動した場合
ja_SunScreen 3.1 Lite is Early Access Software_ja ja_Please select one or both of the following_ja |
回避方法:不要な文字を無視するか、C ロケールで installer を起動してください。
システムにインストールした SunScreen 3.1 Lite を Solaris Product Registry を使用してアンインストールすると、パッケージの削除に失敗してアンインストールできません。エラーメッセージがログファイルに出力されます。
回避方法:pkgrm(1M) コマンドを使用して、SunScreen 3.1 Lite のパッケージをアンインストールしてください。
同梱されている CD を、その CD に含まれている Solaris Web Start 2.x (installer) を使用して日本語ロケール (日本語表示) でインストールしているときに、スワップ容量の不足のためインストールが失敗することがあります。この場合、コンソールにエラーメッセージが表示されますが、エラーメッセージは次のように文字化けしています。
RunCmd Error:java.io.IOException: ???????????????????? |
回避方法 : 同梱されている CD に含まれている Solaris Web Start 2.x は、実行時におよそ 50M バイトのメモリーを消費します。Solaris Web Start 2.x を使用してインストールする場合は、swap -s コマンドなどで空きスワップ容量を確認し、不足している場合は、メモリーの消費量が多いアプリケーションを終了するか、スワップファイルを作成してスワップ領域を追加してください。詳細は、swap(1M) のマニュアルページを参照してください。
選択したデフォルトロケールに関係なく、install_log、upgrade_log などの Solaris のインストールログファイルは、EUC (ja ロケール) テキストとして生成されます。
回避方法 : コードコンバータで変換して参照するか、テキストエディタなどの GUI ツールを ja ロケールで起動して参照してください。
Solaris 8 では、日本語入力システムとして、ATOK12、Wnn6、ATOK8、cs00 を利用できます。これらは LANGUAGES CD (cs00 の一部は SOFTWARE CD) に含まれており、「エンドユーザーシステムサポート」以上のソフトウェアグループでデフォルトでインストールされます。
ただし、複数言語入力環境で利用できる日本語入力システムは、ATOK12 または cs00 です。Wnn6 および ATOK8 は、複数言語入力環境では利用できません。
デフォルトのキーボードは US-English タイプになっているため、構成用補助ブートフロッピーディスクの「Identified Devices」画面で以下のように表示されます。
ISA: System keyboard (US-English) |
[ ] with Windows keys [ ] without Windows keys |
設定後は、「Identified Device」画面で次のように表示されます。
ISA: System keyboard (Japanese(106)) |
日本語 109 キーボードに追加された Windows キーは、Solaris では使用できません。日本語 109 キーボードでは、日本語 106 キーボードと同じ機能を利用できます。
日本語 106/109 キーボードを使用しているシステムの場合、Device Configuration Assistant で「Japanese (106)」を選択しないでインストールを行うと、Solaris のブート時に、周辺デバイスの設定不備の可能性を示す次のメッセージが表示されます。
The peripheral device configuration may be incomplete or incorrect... |
Solaris をインストールする前に日本語 106 キーボードを利用すると、一部キーボード上の印字と実際の入力が異なります。次の表を参照してください。
表 3-1 日本語キーボード上の印字と実際の入力文字OADG 規格の日本語キーボード上の印字 | 実際の入力文字 |
---|---|
" | @ |
& | ^ |
' | & |
( | * |
) | ( |
Shift-0 | ) |
= | _ |
‾ | + |
^ | = |
¥ | 割り当てなし |
| | 割り当てなし |
@ | [ |
` | { |
[ | ] |
{ | } |
+ | : |
: | ' |
* | " |
] | ¥ |
} | | |
_ | 割り当てなし |
¥ | 割り当てなし |
半角 / 全角 | ‾ |
Shift-半角 / 全角 | ' |