Solaris 8 10/00 ご使用にあたって (Intel 版)

システム管理

Solaris システムのシステム管理作業を実行時に発生するバグの情報および注意事項について説明します。

WBEM でデータを追加しようとする時に CIM_ERR_LOW_ON_MEMORY エラーが発生する (バグ ID: 4312409)

使用可能なメモリー容量が十分にない時に、次のエラーメッセージが表示されます。


CIM_ERR_LOW_ON_MEMORY
メモリー容量が十分にない場合に CIM (Common Information Model) Object Manager を実行している時は、エントリを追加することができません。CIM Object Manager のリポジトリをリセットする必要があります。

回避方法: 次のようにして CIM Object Manager のリポジトリをリセットしてください。

  1. スーパーユーザーになります。

  2. CIM Object Manager を停止します。


    # /etc/init.d/init.wbem stop
    

  3. JavaSpaces ログディレクトリを削除します。


    # /bin/rm -rf /var/sadm/wbem/log
    

  4. CIM Object Manager を再起動します。


    # /etc/init.d/init.wbem start
    


注 -

CIM Object Manager のリポジトリをリセットすると、データストアに格納されている独自の定義は失われます。次に示す例のようにして、定義が含まれている MOF ファイルを mofcomp コマンドを使用して再コンパイルする必要があります。


# /usr/sadm/bin/mofcomp -u root -p root_password your_mof_file


WBEM JavaSpaces の問題によって mofcomp が失敗する (バグ ID: 4336719)

/usr/sadm/bin/mofcomp または /usr/sadm/bin/wbemadmin を実行している時に、次のエラーメッセージが表示されることがあります。


NO_SUCH_QUALIFIER1: Qualifier association not found.
CIM Object Manager のリポジトリをリセットする必要があります。

回避方法: 次のようにして CIM Object Manager のリポジトリをリセットしてください。

  1. スーパーユーザーになります。

  2. CIM Object Manager を停止します。


    # /etc/init.d/init.wbem stop
    

  3. JavaSpaces ログディレクトリの名前を変更します。


    # mv /var/sadm/wbem/log /var/sadm/wbem/logprepatch
    

  4. CIM Object Manager を再起動します。


    # /etc/init.d/init.wbem start
    


    注 -

    CIM Object Manager のリポジトリをリセットすると、データストアに格納されている独自の定義は失われます。次に示す例のようにして、定義が含まれている MOF ファイルを mofcomp コマンドを使用して再コンパイルする必要があります。


    # /usr/sadm/bin/mofcomp -u root -p root_password your_mof_file
    


Solaris_FileSystem インスタンスが要求された時に CIMOM (Common Information Model Object Manager) がクラッシュする (バグ ID: 4301275)

CIM WorkShop または WBEM API を使用して Solaris_FileSystem クラスのインスタンスを列挙すると、CIMOM が動作しなくなり、次のようなエラーメッセージが表示されます。


Attempted to complete RMI action
   enumInstances and received exception 
   java.rmi.UnmarshalException: Error 
   unmarshaling return header; nested 
   exception is:
   java.io.EOFException

回避方法: スーパーユーザーになって次のコマンドを実行して、CIMOM を再起動してください。


# /etc/init.d/init.wbem stop
# /etc/init.d/init.wbem start

CD (ボリューム管理あり) を選択しても、ソフトウェア情報を認識できない (バグ ID: 4032417)

admintool のソフトウェア機能で、媒体に「CD (ボリューム管理あり)」を選択して「了解」ボタンを押しても、CD パスが正しくないためにソフトウェア情報を認識できません。

回避方法: 「CD のパス」のテキストフィールドで /cdrom/cdrom0/s0/cdrom/cdrom0/s2 に変更して、再び「了解」ボタンを押してください。

[日本語環境のみ] admintool で日本語を含むホームディレクトリを持つユーザーを登録できない (バグ ID: 1223141)

admintool 上では、日本語のホームディレクトリ名を登録できません。

回避方法: useradd(1M) コマンドを使用してください。

ソフトウェアパッケージを追加するときに、ディレクトリパスの指定時に admintool がコアダンプすることがある

admintool を使って Solaris ソフトウェアパッケージを追加する場合、「ソース媒体の設定」の「ハードディスク」には、Solaris イメージのトップディレクトリ (Solaris_8/ があるディレクトリ) を指定してください。それ以外のディレクトリを指定すると admintool がコアダンプすることがあります。

[日本語環境のみ] admintool でソフトウェアの追加・削除を行う時に起動されるウィンドウで、日本語文字が表示されない (バグ ID: 1224697)

admintool を使ってソフトウェアパッケージの追加・削除を行う場合、入力を促すメッセージおよびログを表示するためのコマンドツールが起動されますが、 ja_JP.PCK および ja_JP.UTF-8 ロケールでは日本語のメッセージが表示されません。

回避方法: この状態でもパッケージの追加・削除は可能ですが、表示されるメッセージを見るためには、ja ロケールまたは C ロケールで Solaris CDE 環境にログインし直して、admintool を起動してください。

admintool でソフトウェア情報が更新されない (バグ ID: 4024598)

admintool を使ってソフトウェアパッケージの削除を行なった場合、削除が成功したにもかかわらず、admintool 上のソフトウェアパッケージのリストが直ちに更新されません。

回避方法: admintool を起動し直してください。

ソフトウェアパッケージを追加する場合、CD の読み込み中に admintool がコアダンプすることがある (バグ ID: 4304720)

admintool を使って Solaris ソフトウェアパッケージを追加する場合、「ソース媒体の設定」の「CD (ボリューム管理あり)」または「CD (ボリューム管理なし)」を使用すると CD の読み込み中に admintool がコアダンプすることがあります。

回避方法: pkdadd コマンドを使用してパッケージを追加してください。または、CD に Solaris Web Start 2.x が含まれている場合は、Solaris Web Start 2.x (installer) を使用してパッケージをインストールしてください。