IP ネットワークマルチパスの管理

障害が発生した物理インタフェースの交換

障害が発生した物理インタフェースを交換する場合は、まず次の各手順を手作業で行う必要があります。次の手順の例では、インタフェースとして hme0hme1 を使用します。両インタフェースとも同じマルチパスグループに属し、hme0 に障害が発生したとします。さらに、論理インタフェース hme0:1 が検査用 IP アドレスをもっているとします。


注 -

次の手順の例では、障害のあるインタフェースを同じ名前の物理インタフェースで置き換えます (たとえば、hme0hme0 で置き換えます)。


障害が発生した物理インタフェースを取り外すには

  1. 次のコマンドを入力して、検査用 IP アドレスを無効にします。


    # ifconfig hme0:1 down
    
  2. 物理インタフェースの取り外し方については、cfgadm(1M) のマニュアルページ、『Sun Enterprise 6x00, 5x00, 4x00, and 3x00 Systems Dynamic Reconfiguration User's Guide』、または『Sun Enterprise 10000 Dynamic Reconfiguration User Guide』を参照してください。

障害が発生した物理インタフェースを交換するには

  1. 物理インタフェースの交換方法については、cfgadm(1M) のマニュアルページ、『Sun Enterprise 6x00, 5x00, 4x00, and 3x00 Systems Dynamic Reconfiguration User's Guide』、または『Sun Enterprise 10000 Dynamic Reconfiguration User Guide』を参照してください。

  2. 次のコマンドを入力して、検査用 IP アドレスを有効にします。


    # ifconfig hme0:1 up
    

    これによって、in.mpathd デーモンが検査を再開します。検査の結果、in.mpathd は回復を検出し、障害経路の迂回が行われた IP アドレスを hme1 から回復した経路へ戻します。