Java
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Java Virtual Machine
| Java Virtual Machine 1.1 によって、Java プラットフォームが Solaris オペレーティング環境に統合されました。Java Virtual Machine 1.1 には、Java アプレットや Java アプリケーションの開発に必要な基本ツールと Java の実行環境が含まれます。 |
HotJavaTM ブラウザ
| HotJava は、操作が簡単でカスタマイズ可能なユーザーインタフェースを備えたブラウザです。HotJava を使って、インターネットや企業内イントラネットの Web ページを閲覧したり、Web ページに含まれるアプレットを実行したりできます。アプレットとは、画像と同じように HTML ページに含めることのできる Java プログラムのことです。 |
イントラネットおよびインターネットのサービス
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WebNFS ソフトウェア
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WebNFS ソフトウェアは、NFS プロトコルを使って Web 経由でファイルシステムにアクセスできるようにします。NFS は非常に信頼性の高いプロトコルです。負荷の大きい場合に従来より高いスループットを実現します。
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パフォーマンスの向上
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データベースのパフォーマンス
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UFS の直接入出力
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UFS ファイルでは、直接入出力によってプログラムは仮想記憶バッファーキャッシュを介さずにデータを直接ディスクから読み込んだりディスクに書き込んだりできます。このようなバルク入出力操作の例として、人工衛生からの大量のデータをファイルにダウンロードする場合があります。
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raw 入出力
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低レベルの入出力サポート用ルーチンが改良されました。この変更により、ファイルシステムを中継しないでディスクデバイスと入出力を行うときのスループットが大幅に向上しました (raw デバイスはデータベースファイルへアクセスする場合によく使用されます)。SPARCstorageTM Array 用のドライバは、スループット向上のために書き直されました。
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ネットワークと Web のパフォーマンス
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カーネルソケット
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カーネルソケットを実装することで、SunOS 4 ソケットおよび BSD ソケットとの互換性が高まり、ソケットのパフォーマンスが向上しました。
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TCP の拡張されたウィンドウ
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TCP の拡張されたウィンドウは、RFC1323 で定義される機能を提供します。ATM などの帯域幅の広いネットワークや衛星リンクなどの遅延の大きいネットワークで、通常の 64K バイトという制限を超えるウィンドウを使用し、データ転送のパフォーマンスを高めています。
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Zero Copy TCP/ハードウェアチェックサム
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Zero Copy TCP によって、ユーザー空間からカーネル空間にコピーする必要がなくなります。
ハードウェアチェックサムがサポートされています。これにより、ソフトウェアによるチェックサム計算の代わりに、ネットワークアダプタでハードウェアチェックサム計算ができるので、通信パフォーマンスが向上します。現在、ハードウェアチェックサムロジックをサポートしているのは、SunATMTM アダプタカードだけです。
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簡単になった操作と管理
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インストール
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Solaris Web Start ブラウザベースのインストール
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ブラウザベースの Solaris Web Start を使うと、対話形式で Solaris ソフトウェアおよび同梱のアプリケーションソフトウェアを選択してインストールすることができます。
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インストール用マニュアル
| マニュアルの再編成により、Solaris ソフトウェアのインストール方法について情報を見つけやすくなりました。 |
IA 用のデバイス構成ソフトウェア
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Device Configuration Assistant フロッピーディスクは、Intel 版 Solaris ソフトウェアの新しいブートシステムの一部です。マシンのハードウェアデバイスの種類を認識し、各デバイスが使用する資源を記録し、ブートデバイスを選択できるようにします。
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IA 用周辺装置の構成
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kdmconfig プログラムは、x86 システムでのマウス、グラフィックスアダプタ、およびモニターの構成に使われます。Owconfig ファイルがすでに存在する場合、kdmconfig は Owconfig ファイルから利用できる情報を取得します。さらに、この新バージョンの kdmconfig は、devinfo プログラムが devconf ツリーに残した情報も取得して、この情報から自動的にデバイスを判断します。
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Solaris CD のレイアウトの変更
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Solaris
CD のスライス 0 が変更されて、以前よりディレクトリ構成がわかりやすくなりました。
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アップグレード時のディスク容量再割り当て
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現在のファイルシステムにアップグレードするための十分なディスク容量がない場合、自動配置機能によってディスク容量を割り当て直すオプションが用意されています。
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アップグレードプロファイルのテスト
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アップグレードオプション用のプロファイルをテストするための pfinstall コマンドが用意されています。
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システムのブートデバイスの変更
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インストール中にシステムのブートデバイスを変更できるようになりました。
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システム構成情報の事前構成
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sysidcfg ファイルを使うと、一組のキーワードによってシステムの構成情報を事前構成できます。必要に応じて
1 つまたは複数のキーワードを設定できます。
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8 ビット英語ロケールの選択
| C ロケール (7 ビット文字) 以外の英語ロケールがいくつかインストール時に選択可能になりました。8 ビット文字を使用するには、ユーザーは -en_XX オプションの 1 つを使用してインストールする必要があります。インストール時に使用したロケールは、デフォルトのシステムロケールになります。 |
マニュアル
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AnswerBook2 文書
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Solaris オンライン文書は、一般のブラウザを使って表示することができます。AnswerBook2 ビューアは、Web ブラウザベースのインタフェースを使って、従来の AnswerBook 文書やマニュアルページも含めて Solaris に関するさまざまな情報を表示または印刷できます。
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デスクトップ
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Common Desktop Environment (CDE)
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Solaris CDE は、操作の簡単なユーザーインタフェースを備えた Motif ベースの先進的なデスクトップです。Solaris CDE は、異なる UNIX 環境で共通の見た目と使い心地を提供します。Solaris CDE では、OpenWindowsTM アプリケーションを修正せずに実行できます。また、Solaris CDE アプリケーションは Web に統合されています。たとえば、Solaris CDE のメールプログラムのメッセージに含まれる HTTP アドレスをクリックすると、ブラウザでそのアドレスのページが表示されます。
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SPARC デスクトップの電源管理システム
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電源管理システムソフトウェアによって、デスクトップシステムを使用していないときに消費電力を節約することができます。デフォルトで、すべての UltraSPARC デスクトップシステムは、最後に使用してから 30 分経過すると自動的に電源が切れます。ユーザーは、必要に応じて電源管理システムの設定を変更または解除できます。
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OpenWindows デスクトップ
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OpenWindows 3.6 デスクトップとライブラリは、西暦 2000 年問題に対応するためバグを修正しています。
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新しいユーザーロケール
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東ヨーロッパ、ロシア、ギリシャ、バルト諸国用に新しいロケールが追加されました。
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Unicode 2.0 のサポート |
Unicode 2.0 と ISO 10646 に準拠する 2 つのロケールが追加されました。これらのロケールではマルチスクリプトの入力と出力が可能です。Solaris 環境でこの機能を使用できる最初のロケールです。また、Solaris CDE 環境だけをサポートし、Motif と Solaris CDE ライブラリが含まれます。
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フォント管理
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「フォント管理」を使うと、X Window System で簡単にフォントをインストールまたは利用できます。「フォント管理」は、複数バイト言語の TrueType、Type0、Type1、CID の各フォントをサポートし、フォントの比較プレビュー機能を備えています。「フォント管理」は、Solaris CDE デスクトップに完全に統合されています。
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TrueType フォントは、X と Display PostScript (DPS) でサポートされます。「フォント管理」を使うと、Solaris 環境に Sun 以外のフォントを簡単にインストールし、統合することができます。
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アジア言語の拡張 |
Solaris 2.6 ソフトウェアでは、拡張 UNIX コード (EUC) に依存するアーキテクチャが改善されました。(日本のシフト JIS (PCK)、中華人民共和国の Big5、韓国の Johap などの) アジアの PC エンコーディング標準用にコードセットとロケールが追加されました。これらのロケールは、Solaris CDE 環境だけをサポートし、Motif と Solaris CDE ライブラリが含まれます。
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Solaris ユーザー登録 | Solaris の電子登録を使って登録するユーザーには、Solaris からの提供内容やサポートに関する情報が送られます。 |
標準への準拠
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西暦 2000 年問題への対応 | Solaris 2.6 は、西暦 2000 年問題に対応済みです。Solaris 2.6 は明確に定義された日付を使用し、X/Open の該当するガイドラインに従っています。 |
X/Open UNIX 95 (Spec 1170)
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Solaris の以前のリリースでも、多くの点で Spec 1170 に準拠していましたが、Solaris 2.6 では、Spec 1170 のすべての基準を満たしています。
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X/Open XFN CAE
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フェデレーテッド・ネーミング・サービス (FNS) が、X/Open XFN CAE の定義に準拠しました。
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POSIX 1003.1b
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POSIX の実行時機能が追加されました。これには、POSIX AIO の完全なサポート (-PRIORITIZEDI/O オプションを除く) と 64 ビットファイルをサポートする新しい拡張機能が含まれます (「大規模ファイル」を参照)。
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ISO 10646 |
ISO 10646
規格は、UCS-2 および UTF-8 (標準 UNIX の実装) を含め、Unicode 2.0 を定義しています。この規格に指定されているすべての実装は Unicode 2.0 に準拠しています。
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耐久性に富んだソフトウェア開発環境
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大規模ファイル
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UFS、NFS、および CacheFSTM の各ファイルシステムで大規模ファイルをサポートします。また、Large File Summit が定義するインタフェースもサポートします。
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バージョン管理とスコープライブラリ
| バージョン管理とスコープライブラリによって、共用ライブラリの開発者は従来よりさらに制御されたパブリックインタフェースを提供できます。これにより、共用ライブラリに対するアプリケーションの依存関係が管理しやすくなります。つまり、アプリケーションの移植性が向上し、共用ライブラリの変更による影響が少なくなるので、アプリケーションと共用ライブラリの両方の品質を高めることができます。Solaris 2.6 では、システムライブラリでこの技術を利用し、バージョン管理とスコープ管理の両方を適用しています。 |
スケジューラの起動機能
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スケジューラの起動機能によって、マルチスレッドアプリケーションのための新しいカーネルスケジューリングをサポートします。
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先取りの制御
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先取りの制御機能によって、アプリケーションはカーネルの先取りを制御できます。
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/proc ファイルシステムとウォッチポイント
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/proc ファイルシステムがディレクトリ階層構造に再構築されて、状態情報や制御用の関数を格納するサブディレクトリを含むようになりました。また、ウォッチポイント機能によって、プロセスのアドレス空間にあるデータにアクセスしたりデータを変更したりする動作を監視できるようになりました。adb(1) コマンドは、/proc ファイルシステムを使ってウォッチポイントを提供します。
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フェデレーテッド・ネーミング・サービス (FNS)
| FNS が X/Open XFN CAE の定義に準拠しました。また、FNS の機能が拡張されて、Lightweight Directory Access Protocol (LDAP) のサポートが追加されたほか、ファイルと NIS バックエンドに対するサポートも強化されています。 |
非同期 I/O | 非同期 I/O をサポートするテープ用インタフェースによって、高性能テープデバイスのパフォーマンスが向上しました。また、この機能では入出力要求をキューに入れられるので、入出力スループットが大幅に向上しています。 |
Solaris ソフトウェア開発キット (SDK)
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SDK ソフトウェアが Solaris 環境に組み込まれて、別売製品ではなくなりました。一般ユーザー用 Solaris 実行環境で使用するアプリケーションやグラフィックスハンドラの作成に必要なすべての情報が Solaris ソフトウェアに用意されています。
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グラフィックス
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XGLTM
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XGL は 2-D および 3-D 次元画像の即時モード API であり、異機種グラフィックスアクセラレータの機能を利用してハードウェアプラットフォーム間のアプリケーションの移植と、グラフィックスアプリケーションのパフォーマンス最適化を行います。XGL API は、ラスターテキスト、環境および vertex レベルテクスチャーマッピング、4 コンポーネントテクスチャーマッピング、DGA 透過オーバーレイ、およびトライアングル Gcache をサポートします。
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XIL
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XIL 基本画像ライブラリは、文書の画像処理、カラープリプレス、デジタルビデオの作成や再生などの画像およびデジタルビデオの処理機能を必要とするライブラリやアプリケーションに適しています。Solaris 2.6 で提供する XIL 1.3 ライブラリの機能は、次のとおりです。
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マルチスレッド対応
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32 ビット単精度の浮動小数点データ型のサポート
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画像の一時記憶のサポート
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新しい XIL_GENERAL 記憶領域形式のサポート
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Kodak Color Management System (KCMS) のサポート
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XIL_BAND_SEQUENTIAL 記憶領域形式のサポート
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タイル記憶領域によるメモリーの節約
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PEXTM 実行環境
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PEX アプリケーションプログラミングインタフェース (API) は、異なるハードウェアプラットフォーム間のアプリケーションの移植を提供するほか、ローカルとリモートのディスプレイで 3 次元グラフィックスの描画を可能にします。
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KCMS マルチスレッドプログラミング
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KCMS は、マルチスレッドプログラムをサポートし、マルチスレッドでの安全な動作を保証します。マルチスレッド機能を使う KCMS アプリケーションは、KCMS ライブラリコールにロックをかける必要がありません。
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X11R6 Base Window System
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X11R6 Base Window System には、米国 X Consortium から提供された最新の修正やパッチが含まれます。
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X11 Double Buffer Extension
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X11 Double Buffer Extension (DBE) は、X Window System の枠組みの中でダブルバッファリングを使用する標準の方法です。ダブルバッファリングでは、「フロント」と「バック」の 2 種類のバッファーを使用して画像を保持します。フロントバッファーはユーザーにとって可視ですが、バックバッファーは可視ではありません。DBE の仕様に関する詳細な情報は、インターネットブラウザを使って ftp://ftp.x.org/pub/DOCS/DBE/ からダウンロードできます。
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サイズの大きなファイルのサポート
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大規模ファイル
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UFS、NFS、CacheFS の各ファイルシステムで大規模ファイルをサポートします。UFS によってマウントされたファイルシステムでは 1 テラバイトまで、NFS および CacheFS によってマウントされたファイルシステムでは NFS サーバーの限界まで、アプリケーションからファイルを作成またはアクセスできます。UFS
ファイルシステムで大規模ファイルのサポートを無効にするための、新しい -mount オプションが用意されました。この -mount オプションを使うとシステム管理者は、大規模ファイルを安全に扱うことのできない古いアプリケーションが誤って大規模ファイルを処理しないように設定できます。
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64 ビット AIO
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Solaris オペレーティング環境は、開発者が非同期 I/O によって大規模ファイルを処理できるように、新しいインタフェースを提供します。これらのインタフェースは、raw ファイルへの入出力を最適化する実装テクニックを使って KAIO に統合されています。また、Solaris AIO インタフェースまたは新しい POSIX AIO インタフェースによって自動的に選択されます。KAIO は、raw ファイルの入出力に最適化されたパスです。raw ファイルに対して、KAIO と共にこれらのインタフェースを使用するとパフォーマンスが大幅に向上します。
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ネットワークのセキュリティ
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NFS Kerberos
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Kerberos 認証は、DES 暗号化技術を使ってネットワークのセキュリティを強化します。NFS と RPC の各ネットワークサービスのカーネルへ実装することによって、Generalized Security Services API (GSS-API) に基づく新しい RPC 認証方式をサポートするようになりました。このサポートには、NFS 環境のセキュリティ強化機能を追加するためのフックが含まれます。
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RPCSEC_GSS
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ユーザーレベルの RPC を実装し、新しい認証方式をサポートします。これは GSS-API に基づく認証方式で、RPC ベースのサービスにセキュリティ強化機能、機密性、および完全性を追加するためのフックを提供します。
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認証モジュール (PAM)
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PAM フレームワークによって、新しい認証技術がプラグイン式に導入できるようになります。
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BIND バージョン 4.9.4-P1
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最も普及している DNS の実装方式である Berkeley Internet Name Daemon (BIND) が、4.9.4-P1 にアップグレードされました。Version 4.9.4 になって、以前のバージョンの実装で指摘された多くのセキュリティ上の弱点が解消されています。
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ネットワーク管理とシステム管理
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Network Time Protocol (NTP)
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このリリースで、Solaris ソフトウェアは NTP をサポートします。NTP は、時刻の正確さと、分散処理環境におけるネットワークの時刻の同期を提供します。従来、Solaris のユーザーは一般に公開されていた NTP を使用していました。このリリースの NTP ではさらに時刻の精度が高くなっています。
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Solstice Enterprise AgentsTM
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Solstice Enterprise Agents (SEA) は、マスターとサブエージェント技術に基づいた拡張可能な新しいエージェントテクノロジです。SEA
は、独自に Simple Network Management Protocol (SNMP) エージェントや Desktop Management Interface (DMI) サブエージェントを開発するコンポーネント開発者やシステム管理者ネットワークの管理者を対象にしています。エージェントを作成すると、異なるコンポーネント、サブシステム、およびアプリケーションを 1 つの装置に組み込んで SNMP 管理コンソールから管理できます。
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DHCP
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動的ホスト構成プロトコル (DHCP) を使うと、管理者による事前構成なしで各ホストは IP アドレスや他のシステム構成パラメタを取得できるようになります。
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NFS クライアントの障害回避機能
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クライアントの障害回避機能によって、優先的に使用するサーバーが利用できなくなった場合でも別のサーバーからファイルシステムを自動的にマウントできるので、可用性の高い読み取り専用ファイルシステムを提供できます。
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可変長サブネットマスク (VLSM)
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VLSM
を使うと、TCP/IP 管理者は Classless Inter-Domain Routing (CIDR) によって IP アドレス空間を自由に区切ることができ、IP アドレス空間を有効に使えるようになります。
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経路制御ソケット
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4.4 BSD によって実装された、事実上の標準となっている経路制御ソケットインタフェースに準拠することにより、OSPF、BGP-4、RIPv2 などの CIDR に対応した経路制御プロトコルが使用できます。
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autofs
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新しい autofs 自動マウントデーモンは、完全にマルチスレッド化されました。これにより、複数のマウント要求を同時に処理し、以前より信頼性のあるサービスを提供できます。
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プロセッサセット
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プロセッサセットを使うと、システム管理者はプロセスのプロセッサへの割り当てを制御できます。
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NIS+ の backup コマンドおよび高速の restore コマンド
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NIS+ の backup コマンドおよび restore コマンドを使うと、NIS+ ネームスペースを高速で効率的にバックアップまたは復元できます。
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広域ネットワーク (WAN) での NIS+
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使用しているサーバーのカスタマイズ機能によって、NIS+ 管理者はネームサービスを必要とするクライアントに対して NIS+ サーバーの検索順序を指定することができます。また、クライアントごとに優先サーバーを指定することでサーバーの使用率を分散させることができます。優先サーバーから目的の情報を取り出せなかった場合に備えて、他のサーバーを検索する順序をクライアントごとに設定できます。この機能は、特に広域ネットワーク (WAN) にまたがって NIS+ ドメインが存在する場合に便利です。管理者は、クライアントがまず WAN リンクの自分側にあるサーバーからネームサービスを取得するように指定して、WAN リンク上の通信トラフィックを抑えることができます。
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NIS サーバー
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Solaris ソフトウェア自体が、NIS サーバーをサポートします。以前のリリースでは、NIS+ サーバーによるエミュレーションモードまたは別製品の NSkit で NIS サーバーをサポートしていました。
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CFS ブート
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CFS ブートによって AutoClientTM システムは、ローカルの CacheFS ディスクキャッシュを利用し、少ないネットワークトラフィックでより高速にブートできるようになりました。最初のシステムブート時にキャッシュに保存し、次回からは直接キャッシュからブートします。
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パッチツール
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パッチツールが Solaris ソフトウェアの一部として提供されます。パッチツールには、パッチの追加や削除に使用する patchadd および patchrm の各コマンドが含まれます。以前のパッチツールは、各パッチと共に installpatch コマンドや backoutpatch コマンドとして出荷されていました。
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isalist ユーティリティ
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isalist ユーティリティセットによって、ユーザーは自分のマシンがサポートする命令セットを知ることができるほか、自分のマシンに最も適した命令セットを判断できます。
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印刷
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印刷
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Solaris 2.6 の印刷ソフトウェアは、以前のリリースの LP 印刷ソフトウェアより一歩進んだ印刷環境を提供します。システム管理者は、NIS または NIS+ のどちらかのネームサービスを使って印刷クライアントの設定や管理を簡単に行うことができます。これによって、ネットワーク上のシステムとプリンタに対して中央で集中的に印刷管理ができるようになります。新しい機能は、次のとおりです。
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再設計された印刷パッケージ
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印刷プロトコルアダプタ
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SunSoft 印刷クライアント
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ネットワークプリンタのサポート
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ハードウェアのサポート
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PCMCIA PC カード
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Solaris Device Driver Kit に対する PCMCIA サポートが強化されたため、OEM や Sun 以外のベンダーはすべての Solaris プラットフォームでソースレベル互換の PC カード用デバイスドライバを開発することができます。
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可搬システムのサポート
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filesync
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filesync コマンドは、ポータブルコンピュータとサーバーとの間でデータが自動的に転送されることを保証します。
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