Sun Enterprise 10000 DR 構成マニュアル

非ネットワークデバイス

すべての非ネットワークデバイスは、切り離しの前に終了する必要があります。Hostview デバイスディスプレイ内および drshow(1M) 入出力リスト内に、特定のデバイスを開いたプロセスの数を示す open count フィールドがあります。どのプロセスがこれらのデバイスを開いたかを知るには、fuser(1M) コマンドをドメイン上で実行します。

非ネットワークデバイスに対して、いくつかの作業を行う必要があります。次に手順を示しますが、厳密にこの順序で実行する必要はありません。

  1. Alternate Pathing 機能または Solstice DiskSuite によるミラー化機能の冗長性という特徴を使用してボードに接続されているデバイスにアクセスする場合、これらのサブシステムを再構成し、他のシステムボードのコントローラを使用してデバイスまたはネットワークにアクセスできるようにします。AP 2.1 では、使用できる代替インタフェースがある場合、ディスクデバイスがそのインタフェースに自動的に切り替えられます。

  2. ボード常駐パーティション (たとえば、umount /partit) が存在する Solstice DiskSuite メタデバイスを含めて、ファイルシステムのマウントを解除します。

  3. Alternate Pathing 機能または Solstice DiskSuite データベースを、ボード常駐パーティションから削除します。Alternate Pathing または Solstice DiskSuite データベースの場所は、ユーザーによって明示的に選択され、変更することができます。

  4. Sun Enterprise Volume ManagerTM または Veritas Volume Manager によって使用される占有領域を、すべて削除します。デフォルトでは、ボリュームマネージャは制御する各デバイスの占有領域を使用するため、ボリュームマネージャに制御されているデバイスを切り離す前に、制御を解除する必要があります。

  5. swap(1M) を使用して、ディスクパーティションをスワップの構成から削除します。

  6. デバイスまたは raw パーティションを直接開くすべてのプロセスを終了するか、あるいはボード上の開いているデバイスを閉じるようにプロセスに指示します。

  7. 切り離しに対して危険なデバイスがボード上に存在する場合、デバイスのすべてのインスタンスを閉じ、modunload(1M) を使用してドライバの読み込みを取り消します。

  8. オペレーティング環境が一時停止される可能性がある場合は、開いているすべてのリアルタイムプロセスを終了します。


注意 - 注意 -

share(1M) ユーティリティを使用して共有ファイルシステムのマウントを解除すると、NFS クライアントシステムに影響を与えることがあります。