この章では、ドメイン上で発生する IDN エラーの番号と、ドメイン上で発生する IDN のエラーメッセージ、通知、およびパニックを示します。
これらのメッセージの出力先は、個々のエラーまたは障害の発生場所によって決まります。一部のエラーでは、エラーまたは障害の診断のために発生場所と出力先の両方の情報が必要になります。
ドメイン上で発生する IDN メッセージの出力先は以下のとおりです。
netcon(1M) コンソールウィンドウ
/var/adm/messages
$SSPLOGGER/domain_name/messages
以下の表に、個々のドメインに対して発生する IDN エラーの番号を示します。
表 2-1 個々のドメインに対して発生する IDN エラーの番号
メッセージ |
番号 |
説明 |
---|---|---|
IDNKERR_DRV_DISABLED |
0x100 |
IDN ドライバが無効になっています。 |
IDNKERR_DATA_LEN |
0x101 |
シグニチャーブロック (BBSRAM) 内の IDN 領域の境界が IDN ドライバと SSP 間で合っていません (P0 は長さを表します)。 |
IDNKERR_INFO_FAILED |
0x102 |
SSI_INFO コマンドが失敗しました (技術的にのみ)。 |
IDNKERR_INVALID_DOMAIN |
0x103 |
無効なドメイン ID が指定されました (P0 はドメイン ID を、P1 は CPU ID を表します)。 |
IDNKERR_INVALID_FORCE |
0x104 |
無効な強制オプションが渡されました (P0 は強制オプションを表します)。 |
IDNKERR_INVALID_CMD |
0x105 |
無効な IDN コマンドが要求されました (P0 はコマンドを表します)。 |
IDNKERR_INVALID_WTIME |
0x106 |
IDN 操作に対して無効な待ち時間が指定されました (P0 は待ち時間を表します)。 |
IDNKERR_SMR_CORRUPTED |
0x107 |
SMR メモリーが破壊されています (P0 は、SMR メモリーの破壊が検出されたドメインの ID を表します)。 |
IDNKERR_CPU_CONFIG |
0x108 |
ドメイン ID が IDN に対応するように構成されていません。メモリーのホストとなる各システムボードには、少なくとも 1 つの CPU が搭載されている必要があります (P0 はドメイン ID を表します)。 |
IDNKERR_HW_ERROR |
0x109 |
ドメインは、ドメイン ID への IDN 接続をサポートするようにハードウェアを適切にプログラムすることができませんでした (P0 はドメイン ID を表します)。 |
IDNKERR_SIGBINTR_LOCKED |
0x10a |
ホスト上のシグニチャーブロック割り込みロックが現在ロックされています。 |
IDNKERR_SIGBINTR_BUSY |
0x10b |
シグニチャーブロック割り込みハンドラのスレッドが現在アクティブです。 |
IDNKERR_SIGBINTR_NOTRDY |
0x10c |
シグニチャーブロック割り込みハンドラのスレッドが初期化されていません。 |
IDNKERR_CONFIG_FATAL |
0x10d |
ドメイン ID との構成情報の交換中にエラーが発生しました。欠落している情報があります (P0 はドメイン ID を表します)。 |
IDNKERR_CONFIG_MULTIPLE |
0x10e |
接続の確立時に交換された構成パラメタ間に複数の競合がありました (P0 はドメイン ID を表します)。 |
IDNKERR_CONFIG_MTU |
0x10f |
ドメイン間で MTU サイズが一致しません (P0 はドメイン ID を、P1 は期待値を、P2 は実際の値を表します)。 |
IDNKERR_CONFIG_BUF |
0x110 |
idn_smr_bufsize 変数の値がドメイン間で矛盾しています (P0 はドメイン ID を、P1 は期待値を、P2 は実際の値を表します)。 |
IDNKERR_CONFIG_SLAB |
0x111 |
SMR のスラブサイズの値がドメイン間で矛盾しています (P0 はドメイン ID を、P1 は期待値を、P2 は実際の値を表します)。 |
IDNKERR_CONFIG_NWR |
0x112 |
idn_nwr_size 変数の値がドメイン間で矛盾しています (P0 はドメイン ID を、P1 は期待値を、P2 は実際の値を表します)。 |
IDNKERR_CONFIG_NETS |
0x113 |
idn_max_nets 変数の値がドメイン間で矛盾しています (P0 はドメイン ID を、P1 は期待値を、P2 は実際の値を表します)。 |
IDNKERR_CONFIG_MBOX |
0x114 |
idn_mbox_per_nets 変数の値がドメイン間で矛盾しています (P0 はドメイン ID を、P1 は期待値を、P2 は実際の値を表します)。 |
IDNKERR_CONFIG_NMCADR |
0x115 |
受信した MCADR の数が、ドメインからレポートされた MCADR の数と一致しません (P0 はドメイン ID を、P1 は期待値を、P2 は実際の値を表します)。 |
IDNKERR_CONFIG_MCADR |
0x116 |
リモートドメインからレポートされなかったボードの MCADR を受信しました (P0 はドメイン ID を、P1 は期待値を、P2 は実際の値を表します)。 |
IDNKERR_CONFIG_CKSUM |
0x117 |
idn_checksum パラメタの値が、ドメイン間で一致していません (P0 はドメイン ID を、P1 は期待値を、P2 は実際の値を表します)。 |
IDNKERR_CONFIG_SMR |
0x118 |
マスタードメインの SMR がスレーブドメインには大きすぎます (P0 はドメイン ID を、P1 は期待値を、P2 は実際の値を表します)。 |
以下の表に、個々のドメインに対して発生するエラー、通知、およびパニックを示します。
表 2-2 個々のドメインに対して発生する IDN メッセージ 100 ‾ 142
エラー |
説明 |
回復方法 |
---|---|---|
WARNING: IDN: 100: sigblock area misaligned (bytes) != exp (bytes) |
このメッセージは、IDN ドライバ内のシグニチャーブロックのデータ構造体のバージョンと IDN 用に予約されたシグニチャーブロックの領域の不一致を示します。 |
ドメイン間のリンクを解除してから、IDN を作成し直します。 |
WARNING:IDN:101: not in expected OFFLINE state for DDI_RESUME |
IDN ドライバが、DR ドライバが DDI_RESUME 操作を実行するために必要な状態になっていません。 |
ドメインをリンク解除してから、再リンクします。 |
NOTICE: IDN: 102 driver disabled - check OBP environment (idn-smr-size) |
IDN ドライバが初期化されていません。 |
OpenBoot PROM (OBP) 変数の idn-smr-size が適切に設定されているかどうかを確認します。この変数の詳細は、『Sun Enterprise 10000 IDN 構成マニュアル』を参照してください。 |
WARNING: IDN: 103: unable to reference sigblock area |
sgnblk_poll_reference() ルーチンの初期化に失敗しました。起動シーケンスで IDN ドライバの読み込みが早すぎた可能性があります。 |
オペレーティングシステムの起動後にモジュールを再度読み込みます。 |
WARNING: IDN: 104: cannot suspend while active (state = GSTATE) |
IDN ドライバは、使用中は中断できません。 |
IDN ドライバが現在の伝送を完了するまで待つか、または DR 操作を開始する前に IDN からドメインをリンク解除します。 |
WARNING: IDN: 105: driver parameter (parameter) specified (number) out of range [low_value - high_value] |
指定されたパラメタの値が、IDN に使用できる値の範囲から外れています。 |
許容範囲内の値でパラメタを再設定します。 |
WARNING: IDN: 106: idn_nwr_size (Mbytes) > idn_smr_size(Mbytes) - Limiting to number MB |
idn_nwr_size 変数の値が、idn_smr_size 変数の値を超えています。idn_nwr_size の値は、idn_smr_size の値を超えることはできません。 |
IDN ドライバは、Network Region (NWR) のサイズを共有メモリー領域 (SMR) 合計サイズまで減らします。IDN が SMR の現在のサイズよりも大きい NWR を必要とする場合は、NWR のサイズを適切な値まで大きくできるように SMR のサイズを大きくします。 |
WARNING: IDN: 107: memory region(bytes) < slab size(bytes) |
idn_nwr_size 変数の値が、SMR 内のいずれかのスラブのサイズを下回ります。 |
idn_smr_size または idn_nwr_size の値を、SMR 内の最小バッファーのサイズよりも大きくします。あるいは、IDN 内の各スラブのサイズが idn_nwr_size の値よりも小さくなるまで idn_slab_bufcount などの調整可能な変数を再設定します。 |
WARNING: IDN: 108: idn_lowat(bytes) >= idn_hiwat(bytes) |
IDN STREAMS の低ウォーターマークと高ウォーターマークに指定した値が不適切です。 |
適切な値になるように、idn_lowat の値を小さくするか、または idn_hiwat の値を大きくします。これらのパラメタの適切な値の詳細は、『Sun Enterprise 10000 IDN 構成マニュアル』を参照してください。 |
WARNING: IDN: 109: mailbox area(bytes) + slab size(bytes) > nwr region(bytes) |
メールボックス領域変数の idn_mbox_size とスラブサイズ変数の idn_slab_size に指定した値が適切ではありません。 |
NWR のサイズを大きくできるように、NWR または SMR のサイズを大きくします。チャネル当たりのメールボックス数 idn_mbox_per_channel やスラブ当たりの入出力バッファー数 idn_slab_bufcount など、他の変数のサイズを小さくすることもできます。 |
WARNING: IDN: 110: maximum number of slabs(number) < minimum required(number) |
idn_slab_maxtotal 変数の値が、必要とされる最小値を下回っています。この変数の値は、IDN ドライバが算出します。IDN ドライバは、この値が IDN の公称最小値を下回ると警告を返します。 |
idn_slab_mintotal 変数の値を小さくするか、または SMR により多くのスラブを確保できるように SMR の値を大きくします。このエラーから回復するには、idn_slab_bufcount などのその他のドライバパラメタの値を調整する必要が生じる場合があります。 |
WARNING: IDN: 111: idn_smr_bufsize(bytes) not on a 64 byte boundary |
idn_smr_bufsize 変数の値は、64 の倍数である必要があります。 |
idn_smr_bufsize 変数の値を 64 の倍数に設定し直します。 |
WARNING: IDN: 112: idn_smr_bufsize(bytes) not a power of 2 |
idn_smr_buffsize 変数の値は、2 の累乗値に設定する必要があります。 |
idn_smr_bufsize 変数を 2 の累乗値に設定し直します。 |
WARNING: IDN: 113: idn_mbox_per_net(number) must be an odd number |
ハッシングが適切に行えるように、idn_mbox_per_net 変数の値は奇数である必要があります。 |
idn_mbox_per_net 変数の値を奇数に設定し直します。 |
WARNING: IDN: 115: idn_netsvr_wait_min (seconds) cannot be greater than idn_netsvr_wait_max (seconds) |
IDN ネットワークサーバーの最小待ち時間は、最大待ち時間を超えることはできません。 |
idn_netsvr_wait_min の値を小さくするか、idn_netsvr_wait_max の値を大きくします。 |
WARNING: IDN: 116: failed rmalloc(kernelmap, number pages) |
オペレーティングシステムが SMR をマッピングする仮想アドレス空間のページ number の割り当てに失敗しました。 |
ドメインを再起動してから、IDN へのリンクを試みます。 |
WARNING: IDN: 117: IDN not enabled |
IDN が有効になっていなかったために (つまり、idn-smr-size が 0 に設定されている)、IDN ドライバは IDN の初期化に失敗しました。 |
OBP プロンプトで、ndd(1M) コマンドを使用して idn-smr-size 変数の値を確認します。この値が 0 に設定されている場合は、IDN を有効にし SMR のサイズを設定するため、これを適切な値に設定し直します。この変数の値を変更した場合は、ドメインを再起動する必要があります。 |
WARNING: IDN: 118: hardware config not appropriate |
リンクしようとしているドメイン内のハードウェア構成が IDN に適していないか、IDN ドライバがハードウェア構成を確認できません。 ドメイン内のハードウェア構成が、以下のいずれかの場合は、このエラーの原因になることがあります。 メモリーのホストとなるシステムボードに CPU が搭載されていません。当該ドメインが IDN にリンク可能と見なされるためには、各ドメイン内のシステムボード全体で少なくとも 1 つの CPU が搭載されている必要があります。CPU が搭載されていないシステムボードがドメインに組み込まれるのを防止する方法については、SSP のマニュアルページの postrc(4) にある no_non_proc_boards オプションの説明を参照してください。 IDN ドライバからレジスタを操作できるように CIC 上の共有メモリーマスクが有効になっていません。 |
メモリーのホストとなる各システムボードに少なくとも 1 つの CPU があり、SSP 上で SSP 3.2 以降のソフトウェアが動作しているようにします。 |
WARNING: IDN: 119: failed to initialize number protocol servers |
IDN ドライバが、IDN 接続を管理する number プロトコルサーバーの起動に失敗しました。通常、このエラーは、カーネルの資源の使い過ぎにより発生します。 |
IDN ドライバを再度読み込みます。このエラーが繰り返し発生する場合は、可能であれば、他のアプリケーションが使用するメモリーの量を減らします。 |
WARNING: IDN: 120: cannot deinit while active (state = GSTATE) |
DR 操作が、IDN ドライバの使用中 (つまり、オフラインでないとき) に IDN ドライバの初期化解除を試みました。 |
ドメイン上で DR 操作を開始する前に、そのドメインをすべての IDN から完全にリンク解除してください。 |
IDN: 121: domain domain_ID (cpu CPUID, name "host", state DSTATE) |
このエラーは、各ドメイン接続の IDN の状態を表示します。このエラーメッセージは、メッセージ 104 および 120 とともに表示されます。 |
エラーメッセージの 104 および 120 を参照してください。 |
WARNING: IDN: 123: unexpected M_DATA packets for q_stream VADDR |
IDN ドライバ内の STREAMS 読み込み手続きが、予期されないデータパケットを対応するストリームキューで受信しました。このパケットは破棄されます。 |
このエラーが繰り返し発生する場合は、問題を購入先に報告してください。 |
WARNING: IDN: 124: sigblk for cpuid CPUID is NULL |
問題の CPU は、SSP からのメッセージを受信するはずでしたが、その CPU 用のシグニチャーブロック (BBSRAM) のデータ構造体が適切に割り当てられていませんでした。 |
IDN ドライバの読み込みを取り消してから、再度読み込みます。そのようにしてもうまくいかない場合は、ドメインをリンク解除してから、再起動します。起動に成功した後、再リンクします。 |
WARNING: IDN: 125: op (IDNOP) failed, returning (errno/IDNERR [EPARAM0, EPARAM1, EPARAM2]) |
IDN 操作 (リンク、リンク解除、情報入手など) が失敗しました。このメッセージの中の errno はエラー番号に、IDNERR は IDN エラーに等しく、EPARAM2 はこの種類の IDN エラーによって決まるパラメタを表します。 |
正しいパラメタを使用したかどうかを確認してください。正しいパラメタを使用しなかった場合は、正しいパラメタで操作を再試行してください。 |
WARNING: IDN: 126: sighandler thread already exists (VADDR) |
IDN ドライバが、不要な重複したシグニチャーブロック割り込みハンドラのスレッドの作成を試みました。 |
このメッセージは無視しても問題はありません。 |
WARNING: IDN: 127: cannot change parameter while IDN connected |
変更しようとした IDN の調整可能なパラメタは、ドメインが IDN にリンクされている間は変更できません。 |
ドメインをリンク解除してから、指定されたパラメタ (parameter) の設定の変更を試みてください。 |
WARNING: IDN: 128: cannot change parameter while DLPI attached |
変更しようとした IDN の調整可能なパラメタは、IDN インタフェース (idnX) が TCP/IP 下で plumb されている間は変更できません。 |
TCP/IP 制御下のすべての IDN インタフェースを unplumb してから、このパラメタ (parameter) の設定の変更を試みてください。 |
WARNING: IDN: 129: IDNOP operation timed out |
IDN 操作 (リンク、リンク解除、情報入手など) が、正常に完了する前に指定された待ち時間を超えました。 |
IDN 内に AWOL ドメインがないか確認します。ある場合は、AWOL ドメインをリンク解除してから、ローカルドメインをリンク解除します。強制オプションの -f または -F を使用できますが、注意が必要です。 |
WARNING: IDN: 130: IDN DMV handler already initialized |
IDN ドライバによる割り込みハンドラの初期化の回数が多すぎます。 |
ドメインを再起動します。このエラーが繰り返し発生する場合は、購入先にお問い合わせください。 |
WARNING: IDN: 131; unable to allocate data area for DMV handler |
IDN ドライバは、DMV ハンドラが使用する制御構造体のデータ領域を割り当てることができませんでした。 |
このエラーは、メモリーの使用率が高すぎると発生します。使用率が下がったときに IDN コマンドを再試行するか、高使用率の原因となっているシステムの活動の一部を停止します。 |
WARNING: IDN: 132: failed to add IDN DMV handler |
IDN ドライバは、ドライバの内部割り込みハンドラを DMV ベースのカーネルサブシステムに登録できませんでした。 |
ドメインを再起動するか、IDN ドライバの読み込みを取り消して操作を再試行します。このエラーが繰り返し発生する場合は、購入先に問題を報告してください。 |
WARNING: IDN: 133: sigblock event area missing |
IDN ドライバと SSP との間で使用されるシグニチャーブロックイベント領域が、存在しないか破壊されています。 |
ドメインを再起動するか、IDN ドライバの読み込みを取り消して操作を再試行します。このエラーが繰り返し発生する場合は、購入先に問題を報告してください。 |
IDN: 134: unable to mark boardset (BMASK) AWOL |
このエラーは、SSP がボードを処理できるように、ドメイン内のどのボードを AWOL として指定できないかを示す 16 ビットのボードマスクを返します。 |
問題のドメインをリンク解除してから、目的のドメインに再リンクします。ドメインを再起動するか、IDN ドライバの読み込みを取り消してから操作を再試行する必要があります。 |
IDN: 135: idn: kstat_create failed |
kstat 構造体を作成できませんでした。したがって、IDN の広域カーネル統計情報を保守できません。 |
ドメインを再起動し、必要な場合は、コマンドを再試行します。 |
WARNING: IDN: 136: "property" property not found, disabling IDN |
IDN ドライバは、指定された OBP のプロパティを見つけることができなかったために、初期化に失敗しました。 |
SSP 上で SSP 3.2 以降のソフトウェアをインストールします。 |
WARNING: IDN: 137: SMR size is 0, disabling IDN |
IDN ドライバは、OBP 変数の idn-smr-size がゼロ (0) に設定されているために、初期化に失敗しました。 |
idn-smr-size 変数の値を適切な値に設定し直します。この値は、IDN 内のすべてのドメインで同じにする必要があります。この変数の値を設定し直した後、ドメインを再起動します。 |
WARNING: IDN: 138: SMR size (numberMB) is too big (max = numberMB), disabling IDN |
OBP 変数の idn-smr-size の値が大きすぎたために、IDN ドライバの初期化に失敗しました。 |
idn-smr-size 変数の値を適切な値に設定し直します。この値は、IDN 内のすべてのドメインで同じである必要があります。この変数の値を再設定した後、ドメインを再起動します。 |
WARNING: IDN: 139: OBP region for SMR is 0 length |
OBP 変数の idn-smr-size の値がゼロ (0) に設定されているために、IDN ドライバの初期化に失敗しました。 |
idn-smr-size 変数の値を適切な値に設定し直します。この値は、IDN 内のすべてのドメインで同じである必要があります。この変数の値を再設定した後、ドメインを再起動します。 |
WARNING: IDN: 140: OPB region (bytes B) smaller than requested size (bytes B) |
OBP が割り当てた SMR 領域のサイズが、OBP 変数の idn-smr-size の値を下回ります。 |
SSP 上で SSP 3.2 以降のソフトウェアが動作していることを確認してから、idn-smr-size 変数を適切な値に設定し直します。この値は、IDN 内のすべてのドメインで同じである必要があります。この変数の値を再設定後、ドメインを再起動します。 |
WARNING: IDN: 141: OPB region (PADDR) not on (hex_number) boundary |
OBP が割り当てた SMR 領域が、適切なメモリーアドレス境界 (64 KB) 上にありません。 |
SSP 上で SSP 3.2 以降のソフトウェアが動作していることを確認してから、ドメインを再起動し、操作を再試行します。 |
NOTICE: IDN: 142: link (domain domain_ID, cpu CPUID) connected |
ドメインが、CPU CPUID のホストとなるドメイン domain_ID にリンクされました。 |
通知のみ |
表 2-3 個々のドメインに対して発生する IDN メッセージ 200 ‾ 242
エラー |
説明 |
回復方法 |
---|---|---|
NOTICE: IDN: 200: link (domain domain_ID, cpu CPUID) disconnected |
ドメインのリンクが、CPU CPUID のホストとなるドメイン domain_ID から解除されました。 |
通知のみ |
WARNING: IDN: 201: (IDNOP) invalid cpu-id (CPUID) |
IDN 操作時に、IDN ドライバが CPU に無効な ID 番号を指定しました。 |
IDN 操作を再試行します。 |
WARNING: IDN: 202: (IDNOP) invalid time-out value (seconds) |
無効なタイムアウト値が IDN 操作に渡されました (IDNOP = LINK/UNLINK)。 |
IDN 操作を再試行します。 |
WARNING: IDN: 203: (IDNOP) invalid domain-id (domain_ID) |
無効なドメイン ID が IDN 操作に渡されました (IDNOP = LINK/UNLINK)。 |
IDN 操作を再試行します。 |
WARNING: IDN: 204: domain domain_ID state (DSTATE) inappropriate |
ドメイン domain_ID が、IDN 操作が実行されたときに閉じた状態ではありませんでした。 |
IDN 操作を再試行します。このエラーが繰り返し発生する場合は、ドメインをリンク解除します。 |
WARNING: IDN: 205: (function) failed to open-domain (domain_ID,CPUID) |
内部 IDN 関数 function が、ドメイン domain_ID と CPU CPUID を使って、IDN 接続の管理のための IDN ドメイン制御構造体を開くことができませんでした。 |
接続が解釈処理されるまで数分待ちます。接続を解釈処理できない場合は、ドメイン domain_ID を再起動します。 |
WARNING: IDN: 206: cannot link domains with equal votes (L(domain_ID), R(domain_ID),hex_number) |
ローカルドメイン domain_ID の投票チケット hex_number が、リンク対象のドメイン domain_ID の投票チケットと同じです。投票チケットは、内部で決定され、一意である必要があります。 |
ローカルドメインを再起動してから、操作を再試行します。このエラーが再度発生する場合は、ドメイン domain_ID を再起動してから、操作を再試行します。エラーが繰り返し発生する場合は、購入先にお問い合わせください。 |
WARNING: IDN: 207: local/remote master-id conflict (local_domain_ID.lmasterid = domain_ID_a, remote_domain_ID.rmasterid = domain_ID_b) |
ローカルドメイン local_domain_ID のマスター ID domain_ID_a が、リモートドメイン remote_domain_ID のマスター ID domain_ID_b と矛盾します。 |
IDN 操作を再試行します。このエラーが繰り返し発生する場合は、両方のドメインを再起動してから、操作を再試行します。 |
WARNING: IDN: 208: idn_select_master: unknown case (number) |
これは内部エラーです。マスタードメインの選択時に、IDN ドライバが予期されない状況 number に遭遇しました。 |
操作を再試行します。このエラーが繰り返し発生する場合は、両方のドメインを再起動してから、操作を再試行します。 |
WARNING: IDN: 209: remote domain (id domain_ID, cpu CPUID) reporting master (id master_domain_ID) without cpuid |
IDN 操作時に、リモートドメイン domain_IDが、ローカルドメインへマスターの ID を返しましたが、CPU ID は返しませんでした。 |
操作を再試行します。このエラーが繰り返し発生する場合は、リモートドメインを再起動します。 |
WARNING: IDN: 210: failed to init MASTER context |
これは内部エラーです。ローカルドメインは、ドメインがマスタードメインになるために必要な制御構造体を初期化できませんでした。 |
ローカルドメインを再起動してから、操作を再試行します。 |
WARNING: IDN: 211: disconnect domain domain_ID, unexpected GSTATE (GSTATE) |
ドメイン domain_ID の切断操作時に、ローカル IDN が予期されない広域的状態 GSTATE になっていました。 |
ローカルドメインを再起動してから、操作を再試行します。 |
PANIC: IDN: 212: disconnect domain domain_ID, bad GSTATE (GSTATE) |
ドメイン domain_ID の切断操作時に、ローカル IDN が予期されない広域的状態 GSTATE になっていました。 |
ローカルドメインを再起動してから、操作を再試行します。 |
WARNING: IDN: 213: no destination specified (d=domain_ID, c=channel, n=0xNE) |
ローカルドメインが、不適切な送信先である、ネットワーク ID NE のチャネル channel 上のドメイン ID domain_ID にデータパケットの送信を試みました。 |
操作を再試行します。このエラーが繰り返し発生する場合は、ローカルドメインをリンク解除してから、再リンクして、操作を再試行します。 |
WARNING: IDN: 214: received message (MSG[0xM_number]) from self (domid domain_ID) |
ローカルドメイン (ドメイン ID domain_ID) が、自分自身から IDN 接続プロトコルメッセージ MSG[0xM_number] を受信しました。 |
ローカルドメインを再起動してから、操作を再試行します。 |
WARNING: IDN: 215: invalid cookie (cookie) for message (M_number) from domain domain_ID |
ローカルドメインは、無効なまたは古いクッキー cookie を持つドメイン domain_ID から IDN 接続プロトコルメッセージ M_number を受信しました。 |
操作を再試行します。このエラーが繰り返し発生する場合は、ローカルドメインまたはリモートドメイン、あるいはその両方をリンク解除してから、再リンクします。 |
WARNING: IDN: 216: (M_number)msgtype/ (A_number)acktype rcvd from domain domain_ID |
ローカルドメインが、無効な IDN 接続プロトコルメッセージまたは肯定応答 (M_number/A_number) をドメイン domain_ID から受信しました。 |
操作を再試行します。このエラーが繰り返し発生する場合は、ローカルドメインまたはリモートドメイン、あるいはその両方をリンク解除してから、再リンクします。 |
WARNING: IDN: 217: unknown CFGARG type (type) from domain domain_ID |
ローカルドメインがリモートドメイン domain_ID から予期されない種類 type の構成メッセージを受信しました。 |
操作を再試行します。このエラーが繰り返し発生する場合は、ローカルドメインまたはリモートドメイン、あるいはその両方をリンク解除してから、再リンクします。 |
WARNING: IDN: 218: missing some required config items from domain domain_ID |
接続操作時、ローカルドメインは、ドメイン domain_ID から期待したすべての構成情報を受信しませんでした。 |
操作を再試行します。このエラーが繰り返し発生する場合は、ローカルドメインまたはリモートドメイン、あるいはその両方をリンク解除してから、再リンクします。 |
WARNING: IDN: 219: remote domain domain_ID MTU (bytes) invalid (local.mtu = bytes) |
ドメイン domain_ID から受け取った MTU サイズ bytes がローカルドメインの MTU サイズ bytes と一致しません。IDN の調整可能なパラメタ idn_smr_bufsize の値は、IDN 内のすべてのドメインで同じである必要があります。 |
ローカルドメインまたはリモートドメインの idn_smr_bufsize パラメタの値を設定し直して、両方の値が同じになるようにします。 |
WARNING: IDN: 220: remote domain domain_ID BUFSIZE (bytes) invalid (local.bufsize = bytes) |
ローカルドメインが、ローカルドメインの SMR バッファーサイズと一致しない SMR バッファーサイズ bytes をリモートドメインから受信しました。IDN の調整可能なパラメタ idn_smr_bufsize の値は、IDN 内のすべてのドメインで同じである必要があります。 |
ローカルドメインまたはリモートドメインの idn_smr_bufsize パラメタの値を設定し直して、両方の値が同じになるようにします。 |
WARNING: IDN: 221: remote domain domain_ID SLABSIZE (bytes) invalid (local.slabsize = bytes) |
ローカルドメインが、ローカルドメインの SMR スラブサイズと一致しない SMR スラブサイズ bytes をドメイン domain_ID から受信しました。IDN の調整可能なパラメタ idn_slab_bufcount と idn_smr_bufsize の値は、IDN 内のすべてのドメインで同じである必要があります。 |
ローカルドメインまたはリモートドメイン、あるいはその両方のスラブサイズのパラメタを設定し直します。 |
NOTICE: 222: no IDN linkage found (b=BMASK_a, i=BMASK_b) upgrading unlink FTYPE -> FORCE_HARD |
SSP が FTYPE でリモートドメインをローカルドメインからリンク解除するように要求しました。しかし、SSP は IDN ハードウェアレジスタのボードマスク BMASK_b にハードウェアリンクを見つけることができませんでした。ドメインをリンク解除するために、指定されたソフトな強制オプション -f がハードな強制オプション -F に格上げされました。 |
操作の必要はありません。ソフトな強制オプション -f により、指定したすべてのドメインが標準的な方法でリンク解除されます。ただし、IDN 内にAWOL ドメインが存在するためにタイムアウト状態が起った場合は、domain_unlink(1M) コマンドにより -F オプションでリンクが削除され、強制的にドメインがリンク解除されます。 |
WARNING: IDN: 223: remote domain domain_ID NWRSIZE (Mbytes) invalid (local.nwrsize = Mbytes) |
ローカルドメインが、ローカルドメインの idn_nwr_size 変数の値と一致しない idn_nwr_size の値をリモートドメインから受信しました。idn_nwr_size の値は、IDN 内のすべてのドメインで同じである必要があります。 |
リモートドメインの idn_nwr_size 変数の値を設定し直します。 |
WARNING: IDN: 224: remote domain domain_ID idn_max_nets (number) invalid (local.maxnets = number) |
ローカルドメインが、ローカルドメインの idn_max_nets 変数の値と一致しない idn_max_nets 値をリモートドメインから受信しました。idn_max_nets の値は、IDN 内のすべてのドメインで同じである必要があります。 |
リモートドメインの idn_max_nets 変数の値を設定し直します。 |
WARNING: IDN: 225: remote domain domain_ID MBOX_PER_NET (number) invalid (local.mboxpernet = number) |
ローカルドメインが、ローカルドメインの idn_mbox_per_net 変数の値と一致しない idn_mbox_per_net 値をリモートドメインから受信しました。idn_mbox_per_net の値は、IDN 内のすべてのドメインで同じである必要があります。 |
リモートドメインの idn_mbox_per_net 変数の値を設定し直します。 |
WARNING: IDN: 226: remote domain domain_ID CHECKSUM flag (number) mismatches local domain's (number) |
ローカルドメインが、ローカルドメインの idn_checksum 変数の値と一致しない idn_checksum の値をリモートドメインから受信しました。idn_checksum の値は、IDN 内のすべてのドメインで同じである必要があります。 |
リモートドメインの idn_checksum 変数の値を設定し直します。 |
WARNING: IDN: 227: missing some required config items from domain domain_ID |
ローカルドメインが、リモートドメイン domain_ID から期待したすべての構成情報を受信しませんでした。 |
リンク操作を再試行します。このエラーが繰り返し発生する場合は、リモートドメインを再起動してから、リンク操作を再試行します。 |
WARNING: IDN: 228: master's SMR (bytes) larger than local's SMR (bytes) |
マスタードメインの SMR のサイズが、ローカルドメインが SMR 用に割り当てた仮想領域を上回っています。OBP 変数の idn-smr-size は、IDN 内のすべてのドメインで同じである必要があります。 |
ローカルドメインまたはリモートドメイン、あるいはこの両方の idn-smr-size 変数のサイズを設定し直して、サイズが同じになるようにします。ドメインを再起動し、リンク操作を再試行します。 |
WARNING: IDN: 229: remote domain domain_ID boardset (BMASK) conflicts with MCADR(board number) [MCADR] |
ローカルドメインがドメイン domain_ID 内の MCADR レジスタについて矛盾する情報を受信しました。ボード number は、MCADR が設定されているとレポートされましたが、リモートドメインの物理的なボードセット BMASK に存在しません。MCADR は、実際の MCADR レジスタ値を表します。 |
ドメイン domain_ID を再起動してから、操作を再試行します。 |
WARNING: IDN: 230: remote domain domain_ID reported number of MCADRs (number) mixmatches received (number) |
ローカルドメインがドメイン domain_ID 内の MCADR について矛盾する情報を受信しました。ドメイン number によって指定された MCADR の数が、そのドメインからレポートされた MCADR の数と一致しません。 |
ドメイン domain_ID を再起動してから、操作を再試行します。 |
WARNING: IDN: 231: domain domain_ID boardset (BMASK) conflicts with existing IDN boardset (BMASK) |
ドメイン domain_ID のボードマスク BMASK 中のボードのセットが、IDN 内の既存のボード BMASK と重なっています。 |
ローカルドメインの電源投入時自己診断 (POST) で問題が発生しなかったことを確認します。ドメインをリンク解除してから、再リンクします。 |
WARNING: IDN: 232: domain domain_ID cpuset (CPUSET) conflicts with existing IDN cpuset (CPUSET) |
ドメイン domain_ID の CPU マスク CPUSET 中の CPU のセットが、IDN 内の既存の CPU CPUSET と重なっています。 |
ローカルドメインの電源投入時自己診断 (POST) で問題が発生しなかったことを確認します。ドメインをリンク解除してから、再リンクします。 |
WARNING: IDN: 233: domain domain_ID missing cpu per memory boardset (BMASK), cpu boardset (BMASK) |
ドメイン domain_ID 内の各システムボードには、メモリーのホストとなっている場合は、少なくとも 1 つの CPU が搭載されている必要があります。ボードセット BMASK は、メモリーが搭載されたボードを表し、ボードセット BMASK は少なくとも 1 つの CPU が搭載されたボードを表します。 |
リンク対象のドメイン内の、メモリーのホストとなる各システムボードが少なくとも 1 つの CPU を搭載していることを確認します。 |
WARNING: IDN: 234: failed to program hardware for domain domain_ID (boardset = BMASK |
IDN ドライバは、ボードセット BMASK があるドメイン domain_ID との共有メモリーアクセスを許可するようにローカルドメインのハードウェアをプログラムできませんでした。 |
IDN 操作をさらに実行してはなりません。適切なときにドメイン domain_ID を停止し、hpost(1M) コマンドを使用して完全な診断テストを実行します。 |
WARNING: IDN: 235: [MBXTYPE] mailbox (domain domain_ID, channel channel) SMR CORRUPTED - RELINK IDN: 235: [MBXTYPE] expected (cookie cookie, cksum hex_number), actual (cookie cookie, cksum hex_number) IDN: 235: [MBXTYPE] activeptr (VADDR), readyptr (VADDR) |
ローカルドメインが、ドメイン domain_ID の送信または受信、あるいはその両方のメールボックス MBXTYPE の制御領域が破壊されているのを検出しました。これらのメッセージは、クッキーおよび検査合計の期待された値と実際の値を示します。状況に応じて、データ伝送時に同期をとるために使用される詳細な制御情報 (activeptr と readyptr) を含むメッセージがさらに表示されます。 |
マスタードメインをリンク解除してから、再リンクします。このエラーが繰り返し発生する場合は、IDN 全体を解消してから、再作成します。 |
WARNING: IDN: 236: domain (host) [id domain_ID] not responding to IDN_command [#number] WARNING: IDN: 236: domain [id domain_ID, cpu CPUID] not responding to IDN_command [#number] |
ローカルドメインが、CPU ID CPUID があるドメイン host またはドメイン ID domain_ID の接続または切断を試みましたが、ドメインが応答しません。number は検出された AWOL メッセージの数を表します。 |
ドメイン host をリンク解除してから、リンク操作を再試行します。 |
WARNING: IDN: 237: invalid number (number) of protocol servers |
指定した IDN プロトコルサーバーの数が無効です。idn.conf(4) の調整可能なパラメタ idn_protocol_nservers の値は、ゼロ (0) よりも大きくなければなりません。 |
idn.conf(4) ファイル中の idn_protocol_nservers パラメタの値を適切な数に設定し直します。 |
WARNING: IDN: 238: kmem_cache_create (jobcache) failed |
カーネルが、IDN ジョブ制御データ構造体を割り当てるための内部キャッシュを作成できませんでした。 |
ローカルドメインを再起動してから、リンク操作を再試行します。このエラーが繰り返し発生する場合は、ドメインから使用していないソフトウェアを削除し、リンク操作を再試行します。 |
WARNING: IDN: 239: invalid cpuid (CPUID) specified for IDN net channel |
ローカルドメインに無効な CPU ID CPUID が指定されました。channel は、IDN データサーバーのスレッドのネットワークインタフェースを表します。 |
ローカルドメインに有効な CPU ID を指定して操作を再試行します。 |
WARNING: IDN: 240: (channel channel) SMR CORRUPTED - RELINK IDN: 240: (channel channel) cookie (expected cookie, actual cookie) IDN: 240: (channel channel) actv_flg (expected hex_number, actual hex_number) IDN: 240: (channel channel) ready_flg (expected hex_number, actual hex_number) |
ネットワークインタフェース channel 用の IDN データサーバーが、SMR で破壊されたデータを検出しました。データサーバーが使用する制御情報 (cookie、actv_flg、ready_flg) の期待値と実際の値が含まれます。これ以降のデータ伝送は失敗する可能性が高くなります。 |
マスタードメインをリンク解除してから、再リンクします。このエラーが繰り返し発生する場合は、IDN 全体を解消してから、再作成します。 |
WARNING: IDN: 241: [operation] (domain domain_ID, channel channel_ID SMR CORRUPTED - RELINK) |
IDN ドライバが、SMR 内のメールボックスに対してデータの送受信を試みましたが、SMR が破壊されていました。この操作は、メッセージでは send 操作または recv 操作として表示されます。これ以降のデータ転送は失敗する可能性が高くなります。 |
マスタードメインをリンク解除してから、再リンクします。このエラーが繰り返し発生する場合は、IDN 全体を解消してから、再作成します。 |
WARNING: IDN: 242: maximum channels (number) already open |
IDN ドライバがサポートするよう設定された数よりも多いネットワークインタフェースを plumb することはできません。 |
idn.conf(4) の調整可能なパラメタ idn_max_nets を設定し直してから、操作を再試行します。 |
表 2-4 個々のドメインに対して発生する IDN メッセージ 300 ‾ 307
エラー |
説明 |
回復方法 |
---|---|---|
WARNING: IDN: 300: no slab allocations without a master |
スレーブドメインが、マスタードメインの存在なしにメモリーのスラブの割り当てを試みました。 |
このエラーが繰り返し発生する場合は、ローカルドメインをリンク解除してから、再リンクします。 |
WARNING: IDN: 301: (SMROP) unknown slab state (slab_state) for domain domain_ID |
これは、スラブ操作 SMROP の実行時に、SMR スラブがドメイン ID domain_ID に対して予期されない状態であったことを示す内部エラーです。 |
ローカルドメインをリンク解除してから、再リンクします。 |
WARNING: IDN: 302: no slab free without a master |
スレーブドメインが、マスタードメインの存在なしにメモリーのスラブの解放を試みました。 |
このエラーが繰り返し発生する場合は、ローカルドメインをリンク解除してから、再リンクします。 |
WARNING: IDN: 303: buffer len bytes > IDN_DATA_SIZE (bytes) |
ローカルドメインが、IDN 構成がサポート可能な長さを超える SMR バッファーを割り当てようとしました。 |
ローカルドメインをリンク解除してから、再リンクします。 |
WARNING: IDN: 304: buffer (VADDR) from domain domain_ID not on a hex_number boundary |
ドメイン ID domain_ID からカーネル仮想アドレス VADDR の SMR バッファーを受信しましたが、期待された境界 hex_number (バイト単位) に位置合わせされていませんでした。 |
ローカルドメインまたはドメイン domain_ID、あるいはこの両方をリンク解除してから、再リンクします。 |
WARNING: IDN: 305: buffer length (bytes) from domain domain_ID greater than IDN_DATA_SIZE (bytes) |
ドメイン ID domain_ID から bytes の長さの SMR バッファーを受信しましたが、この長さはローカルドメインがサポート可能な長さ (bytes バイト) を超えていました。 |
ローカルドメインまたはドメイン domain_ID、あるいはこの両方をリンク解除してから、再リンクします。 |
WARNING: IDN: 306: unknown buffer (hex_number) from domain domain_ID |
ローカルドメインが、ドメイン ID の有効な範囲 (0 ‾ 15) にないドメイン ID domain_ID から要求を受信しました。 |
このエラーが繰り返し発生する場合は、ローカルドメインをリンク解除してから、再リンクします。 |
WARNING: IDN: 307: domain id (domain_ID) invalid |
SMR サブシステムが、ドメイン ID の有効な範囲 (0 ‾ 15) にないドメイン ID domain_ID から要求を受信しました。 |
このエラーが繰り返し発生する場合は、ローカルドメインをリンク解除してから、再リンクします。 |
表 2-5 個々のドメインに対して発生する IDN メッセージ 400 ‾ 450
エラー |
説明 |
回復方法 |
---|---|---|
WARNING: IDN: 400: corrupted MAC header (exp hex_number or 0xffff, act hex_number) |
SMR データパケット内の MAC ヘッダーに不正なデータが入っていました。 |
ローカルドメインをリンク解除してから、再リンクします。このエラーが繰り返し発生する場合は、IDN 全体を解消してから、再作成します。 |
IDN: 450: idnX: kstat_create failed |
kstat 構造体を作成できませんでした。IDN のインスタンスごとのカーネル統計情報は保守されません。 |
インスタンスごとのカーネル統計情報を保守する必要がある場合は、ローカルドメインを再起動します。 |
表 2-6 個々のドメインに対して発生する IDN メッセージ 500 ‾ 516
エラー |
説明 |
回復方法 |
---|---|---|
WARNING: IDN: 500: failed to write sm_bar (lsb/msb) (hex_number) |
SMR のプログラム時に、ローカルドメインは共有メモリーベースアドレスレジスタの (lsb/msb) の部分に値 hex_number を書き込むことができませんでした。 |
IDN 操作を実行しないでください。適切なときにローカルドメインを停止し、hpost(1M) コマンドを使用して完全な診断テストを実行します。 |
WARNING: IDN: 501: failed to write sm_lar (lsb/msb) (hex_number) |
SMR へのアクセスのプログラム時に、ローカルドメインは共有メモリーリミットアドレスレジスタの (lsb/msb) の部分に値 hex_number を書き込むことができませんでした。 |
IDN 操作を実行しないでください。適切なときにローカルドメインを停止し、hpost(1M) コマンドを使用して完全な診断テストを実行します。 |
WARNING: IDN: 502: unable to store data (hex_number) to CIC buffer (PADDR) |
SMR へのアクセスのプログラム時に、ローカルドメインは CIC (Coherency Interface Controller: コヘレントインタフェースコントローラ) の「前処理」バッファーにデータ hex_numberを書き込むことができませんでした。 |
IDN 操作を実行しないでください。適切なときにローカルドメインを停止し、hpost(1M) コマンドを使用して完全な診断テストを実行します。 |
WARNING: IDN: 503: (PCPROG) failed to update PC madr (expected 0xXXX, actual hex_number) |
PCPROG (無効化または有効化) フェーズでの SMR へのアクセスのプログラム時に、ローカルドメインはメモリーアドレス復号化レジスタ (MADR: Memory Address Decoding Register) のエントリをポートコントローラ (PC: Port Controller) に書き込むことができませんでした。 |
IDN 操作を実行しないでください。適切なときにローカルドメインを停止し、hpost(1M) コマンドを使用して完全な診断テストを実行します。 |
WARNING: IDN: 504: (PCPROG) failed to update IOPC madr (expected hex_number, actual hex_number) |
PCPROG (無効化または有効化) フェーズでの SMR へのアクセスのプログラム時に、ローカルドメインは I/O ポートコントローラ (IOPC: I/O Port Controller) のメモリーアドレス復号化レジスタ (MADR) のエントリを書き込むことができませんでした。 |
IDN 操作を実行しないでください。適切なときにローカルドメインを停止し、hpost(1M) コマンドを使用して完全な診断テストを実行します。 |
WARNING: IDN: 505: board number mising any valid PCs |
ボード number に有効なポートコントローラ (PC) が含まれていません。 |
IDN 操作を実行しないでください。適切なときにローカルドメインを停止し、ボード XX に適切なハードウェアが搭載されていることを確認します。hpost(1M) コマンドを使用して完全な診断テストを実行する必要がある場合があります。 |
WARNING: IDN: 506: cic sm_mask is not writable |
CIC は、POST により、オペレーティングシステムレベルのソフトウェアが共有メモリーマスクレジスタを操作しないようにプログラムされています。 |
SSP 上で SSP 3.2 以降のソフトウェアが動作していることを確認します。hpost(1M) コマンドを使用して完全な診断テストを実行します。 |
WARNING: IDN: 507: failed to map-in post2obp structure |
ローカルドメインが POST2OBP データ構造体をカーネルのアドレス領域に正しくマッピングすることができませんでした。 |
ローカルドメインを停止してから、再起動します。再起動後、IDN に再リンクします。 |
WARNING: IDN: 508: post2obp checksum invalid |
POST から OBP へ渡された POST2OBP データ構造体が無効です。期待された検査合計値が、このデータ構造体からレポートされた値と一致しません。 |
ローカルドメインを停止してから、再起動します。再起動後、IDN に再リンクします。 |
WARNING: IDN: 509: cpu CPUID never responded to CIC update |
CIC レジスタフェーズの並行更新中、SMR へのアクセスのプログラム時に CPU CPUID が更新要求に応答しませんでした。 |
ローカルドメインを停止してから、再起動します。再起動後、IDN に再リンクします。 |
WARNING: IDN: 510: failed write-smregs (bd=number, bs=bus, sm(bar=bar, lar=lar) |
ローカルドメインが、すべての共有メモリーレジスタの更新に失敗しました。障害は、システムボード number、インターコネクトバス bus 上で発生し、ベースアドレスレジスタまたはリミットアドレスレジスタの内容はそれぞれ bar/lar でした。 |
ローカルドメインを停止してから、再起動します。再起動後、IDN に再リンクします。 |
WARNING: IDN: 511: update-one (cpu=CPUID, bd=number) time conflict |
システム全体にわたる共有メモリーレジスタの更新時に、古い IDN ハードウェア更新操作が検出されました。 |
ローカルドメインを停止してから、再起動します。再起動後、IDN に再リンクします。 |
WARNING: IDN: 512: failed [add/delete] write-madr (bd=number, rbd=remote_number, madr=hex_number) |
ローカルドメインが、リモートボード remote_number に関するシステムボード number 上の PC メモリーアドレス復号化レジスタの更新 (追加または削除、あるいはその両方) に失敗しました。hex_number は、対象のレジスタの内容を表します。 |
ローカルドメインを停止してから、再起動します。再起動後、IDN に再リンクします。 |
WARNING: IDN: 513: sm-mask error (expected = hex_number, actual = hex_number) |
ローカルドメインが、CIC の共有メモリーマスクで矛盾する、または予期されない値を検出しました。 |
ローカルドメインを停止してから、再起動します。再起動後、IDN に再リンクします。 |
WARNING: IDN: 514: sm-base error (expected = hex_number, actual = hex_number) |
ローカルドメインが、CIC の共有メモリーベースレジスタで矛盾する、または予期されない値を検出しました。 |
ローカルドメインを停止してから、再起動します。再起動後、IDN に再リンクします。 |
WARNING: IDN: 515: sm-limit error (expected = hex_number, actual = hex_number) |
ローカルドメインが、CIC の共有メモリーリミットレジスタで矛盾する、または予期されない値を検出しました。 |
ローカルドメインを停止してから、再起動します。再起動後、IDN に再リンクします。 |
WARNING: IDN: 516: (local/remote) board number has memory, but no cpus - CPU-PER-BOARD REQUIRED |
ローカルドメインが、ローカルまたはリモート local/remote のシステムボード number 上にメモリーは搭載されているが、CPU は搭載されていないことを検出しました。IDN では、メモリーのホストとなるシステムボードには少なくとも 1 つの CPU が搭載されている必要があります。 |
ローカルドメインまたはリモートドメインを停止してから、そのハードウェア構成を確認します。CPU が搭載されていない場合は、そのドメインをブラックリストに登録してから、再リンクします。 |