SunVTS 4.2 ユーザーマニュアル

SunVTS のアーキテクチャー

SunVTS のアーキテクチャーは、SunVTS カーネル、ユーザーインタフェース、ハードウェアテストの 3 つの部分に分かれています。図 1-2 は、SunVTS のアーキテクチャーを表しています。

図 1-2 SunVTS アーキテクチャー

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SunVTS カーネル

SunVTS カーネルの主な機能は以下のとおりです。

SunVTS カーネルには、以下の 2 つのバージョンがあります。

SunVTS ユーザーインタフェース

SunVTS ユーザーインタフェースは、SunVTS カーネルとは異なるプロセスです。アプリケーションプログラミングインタフェース (API) を介して SunVTS カーネルと通信します。これにより、SunVTS は、システムの環境に基づいて適切なインタフェース (CDE、OPEN LOOK、TTY) を実行することができ、ユーザーインタフェースは、テスト中のシステム以外のシステムで動作することができます。

SunVTS のハードウェアテスト

SunVTS アプリケーションには、多くのテストがまとめられています。各テストは、SunVTS カーネルからは独立したプロセスとして動作します。

SunVTS を起動すると、SunVTS カーネルが自動的にシステムカーネルを調査し、接続されているハードウェアデバイスを特定し、テスト可能なデバイスが SunVTS ユーザーインタフェースに表示されます。これにより、ハードウェア構成をすばやく確認することができます。対象とするシステムで可能なテストだけが表示されます。

テスト中、すべての SunVTS ハードウェアテストは、プロセス間通信 (IPC) プロトコルを使用してテスト状態とメッセージを SunVTS カーネルに送信します。カーネルは、その状態をユーザーインタフェースに渡し、メッセージを記録します。

SunVTS カーネルと大部分のテストは、32 ビットおよび 64 ビットオペレーティング環境の両方をサポートしています。