SunVTS 4.2 テストリファレンスマニュアル

付録 A ループバックコネクタ

ループバックコネクタは、通信ポートをテストするためのコネクタです。一部の通信接続をショートさせた (ループバック) プラグ、またはポート間ケーブルの形態になっています。


注 -

シリアルポートテストを正しく機能させるには、ループバックコネクタを正しく結線し、しっかりと接続する必要があります。結線不良、はんだ付け不良、ループバックコネクタの接続忘れなどがあると、誤った診断エラーメッセージの原因になります。


システムのテストで通常使用されるループバック用のプラグとケーブルのピン割り当ての一覧を以下の表に示します。

表 A-1 ループバックプラグのピン接続

信号名 

EIA 

CCITT # 

RS-449 "A" 

RS-449 "B" 

DIN 8 8 ピン丸型 

DB9 9 ピン 

DB25 25 ピン 

方向 

アルファ ID 

シャーシ・ フレーム接地 

AA 

101 

NC* 

NC* 

NC* 

なし 

AA 

データ送信 (TxDa) 

BA 

103 

22 

出力 

BA 

データ受信 (RxDa) 

BB 

104 

24 

入力 

BB 

送信要求 (RTSa)  

CA 

105 

25 

出力 

CA 

送信可 (CTSa) 

CB 

106 

27 

入力 

CB 

データセットレディ (DSRa) 

CC 

107 

11 

29 

NC* 

入出力 

CC 

信号接地 (SG) 

AB 

102 

19 

NC* 

なし 

AB 

データ キャリア 検出 (DCDa) 

CF 

109 

13 

31 

入力 

CF 

送信クロック IN(TRxCa) 

DB 

114 

23 

NC* 

NC* 

15 

入力 

DB 

受信クロック IN(RTxCa) 

DD 

115 

26 

NC* 

17 

入力 

DD 

データ端末レディ (DTRa) 

CD 

108 

12 

30 

20 

出力 

CD 

外部クロック OUT(TRxCa) 

DA 

113 

17 

35 

NC* 

NC* 

24 

出力 

DA 

データキャリア検出 2 (DCDb) 

SCF 

122 

NC* 

NC* 

NC* 

NC* 

12 

入力 

SCF 

送信可 2 (CTSb) 

SCB 

121 

NC* 

NC* 

NC* 

NC* 

13 

入力 

SCB 

データ送信 2 (TxDb) 

SBA 

118 

NC* 

NC* 

NC* 

NC* 

14 

出力 

SBA 

データ受信 2 (RxDb) 

SBB 

119 

NC* 

NC* 

NC* 

NC* 

16 

入力 

SBB 

送信要求 2 (RTSb) 

SCA 

120 

NC* 

NC* 

NC* 

NC* 

19 

出力 

SCA 

注: *NC = 接続なし

25 ピン RS-232 ループバックプラグ

単一ポート用の RS-232 および RS-423 ループバックプラグは、特別に結線された DB-25 オスコネクタです。このコネクタは、テストするシステムの背面にあるシリアルポートに接続します。

図 A-1 25 ピン RS-232 ループバックプラグのピン結線

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25 ピン RS-232 ポート間ループバックケーブル

図 A-2 を参照して、25 ピンの RS-232 または RS-423 の 2 つのポートを接続するループバックケーブルを結線してください (2 つの DB-25 の接続)。ループバックケーブルは、テストするシステムの背面にある一対のシリアルポートに接続します。コネクタはともにオスです。

図 A-2 25 ピン RS-232 ポート間ループバックケーブルのピン結線

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8 ピン間ループバックケーブル

8 ピンの丸型 DIN RS-232 または RS-423 の 2 つのポートを接続するループバックケーブルを結線してください。コネクタはともにオスです。

図 A-3 8 ピン間ループバックケーブルのピン結線

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ピン 8 (受信クロック IN (DD)) は接続しません。

8 ピンループバックプラグ

8 ピンの丸型オス DIN RS-232 および RS-423 の単一ポートループバックプラグを作成してください。

図 A-4 8 ピンループバックプラグのピン結線

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ピン 8 (受信クロック IN (DD)) は接続しません。

25 ピンポート A-B ループバックプラグ

ほとんどのシステムでは、25 ピンのポート A からポート B へのループバックプラグを結線してください。

図 A-5 ポート A-B 接続ループバックプラグのピン結線

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25 ピンポート A-A、ポート B-B ループバックプラグ

周辺装置に接続する通信ポートがシステムに 1 つしかない場合は、その通信ポート用にオスの 25 ピンループバックプラグを作成してください。

図 A-6 ポート A-A、ポート B-B ループバックプラグのピン結線

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メスの 96 ピンループバックコネクタ

96 ピンコネクタの入手方法については、購入先に問い合わせてください (パーツ番号: 370-1366)。

図 A-7 メスの 96 ピンループバックコネクタのピン結線

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96 ピンメス特殊ループバックコネクタ

96 ピンコネクタの入手方法については、購入先に問い合わせてください (パーツ番号: 370-1381) 。

図 A-8 96 ピンメス特殊ループバックコネクタのピン結線

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37 ピン RS-449 ループバックケーブル

2 つの 37 ピン RS-449 同期ポートを接続するループバックケーブルを結線してください。

図 A-9 37 ピン RS-449 接続ループバックケーブルのピン結線

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37 ピン RS-449 ループバックプラグ

オスの 37 ピンループバックプラグを作成する場合は、下図のように結線してください。このプラグの入手方法については、購入先に問い合わせてください (パーツ番号: 530-1430) 。

図 A-10 37 ピン RS-449 ループバックプラグのピン結線

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9 ピンオス単一ポートループバックプラグ

オスの 9 ピン RS-232 および RS-423 単一ポートループバックプラグを作成してください。

図 A-11 9 ピンオス単一ポートループバックプラグのピン結線

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9 ピンメス単一ポートループバックプラグ

メスの 9 ピン RS-232 および RS-423 単一ポートループバックプラグを作成してください。pcmciatest には、このループバックプラグを使用してください。

図 A-12 9 ピンメス単一ポートループバックプラグのピン結線

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9 ピン - 25 ピンポート間ループバックケーブル

9 ピンの RS-232 または RS-423 ポートから 25 ピンの RS-232 または RS-423 ポートへのループバックケーブルを結線してください。コネクタはともにオスです。

図 A-13 9 ピン - 25 ピンポート間ループバックケーブルのピン結線

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9 ピンポート間ループバックケーブル

ともに 9 ピンの RS-232 または RS-423 ポートを接続するループバックケーブルを結線してください。コネクタはともにオスです。

図 A-14 9 ピンポート間ループバックケーブルのピン結線

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このケーブルの、サンのパーツ番号はありません。

NT-TE 接続ループバックケーブル

標準の 2 つの RJ-45 コネクタを使用し、ピン 1 とピン 1、ピン 2 とピン 2 というようにしてすべてのピンを接続します。このループバックは「ストレートスルー」接続です。

より対線 Ethernet (TPE) ループバックケーブル

標準の RJ-45 は次のように接続してください。このループバックケーブルは、eri デバイスの netlbtest に使用します。

図 A-15 より対線 Ethernet (TPE) ループバックケーブルの結線

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